走る君へ きょう号砲

毎日新聞

ポスターの原画に作品が採用された藤原菜津美さん=京都府亀岡市の亀岡高校で、国本ようこ撮影

タスキ渡し、爽やかに ポスター原画 亀岡高2年・藤原菜津美さん

 今大会の公式ポスターやプログラムの表紙の原画には、京都府立亀岡高校の美術・工芸専攻2年、藤原菜津美さん(17)の作品が採用された。同校生徒の作品採用は3年連続。「選ばれると思ってなかったので驚いた。(ポスターの)実物を見てうれしさがこみ上げた」と喜びを語った。

 「駅伝の中で一番好き」というタスキをつなぐ場面を描いた。仲間からタスキを受け取ろうと待ち構えている瞬間を強調するため、あえて人物を後ろ向きにし、手を後方に伸ばした構図。青のユニホームと背景は「高校生の爽やかさと、京都の冬の青空を表した」。冬の太陽を浴びた肌の色を出すのに苦労したが、過去の大会の画像を参考に仕上げた。

 指導する木村和正教諭(42)は「構図がすごくいい。緊張感がよく出ている」と評価。藤原さんは「選手の皆さんには、練習の成果を出し切り、悔いの残らない走りをしてもらいたい」と話した。【国本ようこ】

正確な時を刻みます シチズンTIC

機材取り付けを終えたタイマー車とシチズンTICのスタッフ=京都市右京区の西京極陸上競技場で、矢倉健次撮影

 分かりやすいタイム表示で大会を盛り上げます--。

 レースの発着点となる西京極陸上競技場や中間点、2台のタイマー車などに設置された時計は、大型の計測機器を手がけるメーカー「シチズンTIC」が担当。今回の準備作業は20日に始まり、総勢32人のスタッフが高校生ランナーの胸ゼッケンに内蔵された電子チップに反応する機器などとともに順次取り付け、準備万端で大会当日を迎えた。

 スタッフを指揮した同社営業部の加瀬尚希さん(47)は「東京五輪に出場する選手がいるかもしれない大会。正確な時を刻んで支援したい」と大会への思いを話す。ロードレースのシーズン中はほぼ毎週、日本各地の会場に赴き、びわ湖毎日マラソンなどの主要大会を陰で支えている。【矢倉健次】

「北山杉」で写真立て制作 北桑田高3年生

出場記念の写真立てを制作した北桑田高校の生徒たち=京都市右京区のハンナリーズアリーナで、矢倉健次撮影

 22日の開会式で男女の出場105チームに贈られた記念品は、京都特産の北山杉で作った写真立て。京都府立北桑田高校(京都市右京区)森林リサーチ科の生徒が総合実習の授業の一環で、10月の素材選びから40~50時間をかけて制作した。

 安井丈史さん(3年)は「底のフェルト貼りやアクリル板の取り付けを丁寧に仕上げた」、石川輝さん(3年)は「何百本も小さな木材を機械で磨くのは精神的にきつかった」、林智貴さん(3年)は「木材の合わせ目にすき間がなくなるよう、ビス打ちに注意を払った」とそれぞれ苦労した点を語った。

 各校名も入った思い出づくりの品だけに、納品の際は均等な出来栄えを見て、一様に「ほっとしました」。【矢倉健次】

本番に備え、入念に整備 陸上自衛隊福知山駐屯地

競技運営を支える自衛隊員と車両=京都市右京区の西京極運動公園で、矢倉健次撮影

 陸上自衛隊福知山駐屯地(京都府福知山市)からは隊員28人とジープ、トラック計11台が派遣され、例年通りレースの進行に合わせて審判員や記者を移送したり、コーンなどの大量の用具をコース内に運ぶなどして大会運営をサポートした。

 一行は21日に西京極運動公園に到着し、実際に関係者を乗せてリハーサル走。入念に車両を整備して本番に備えた。

 写真取材用の車両を運転した河野翔3曹(27)は高校時代に島根県で都大路を目指して予選に出場した元駅伝選手。今回が初の大会運営業務への参加で、自ら希望したという。「高校生ランナーが快適に全力を出せるようにサポートしたい」と話し、自分が果たせなかった夢を実現した選手たちに思いをはせていた。【矢倉健次】

全力の選手、先導でサポート 京都府警白バイ隊

先導を担当する(前方左から)小山彩子巡査部長、永田桃子巡査、(後方左から)木本尚希、藤田渉両巡査長=京都市上京区の府警交通機動隊で、大東祐紀撮影

 選手たちを先導するのは京都府警交通機動隊白バイ隊の4人。女子を担当する永田桃子巡査(25)は昨年に続いて2回目で、他の3人は初めてだ。

 男子を先導するのは木本尚希(31)と藤田渉(32)の両巡査長。木本巡査長は「この日のために選手は一生懸命練習してきている。その気持ちを受け止めて先導したい」。藤田巡査長は昇任異動で来春には同隊を離れることが決まっており、「最後の先導になるかもしれないので精いっぱいやりたい。応援の皆さんの安全も守りたい」と意気込む。

 小山彩子巡査部長(31)は高校時代、陸上部で長距離ランナー。都大路を目指したが、出場できなかったという「憧れの舞台でうれしい。選手たちの努力は誰よりも分かるので、全力で走れるよう安全・円滑な先導をしたい」。4人の中で最も若い永田巡査は「去年は背中越しに感じる選手たちのエネルギーに圧倒された。応援の方も加熱しがちなので、沿道にも十分気を配ることが大切です」と初挑戦の3人に助言していた。【大東祐紀】