男子・北海道栄21位 女子・旭川龍谷35位、札幌日大47位 /北海道

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が23日、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場を発着点とするコースであった。男子は3年ぶり9回目の出場となった北海道栄が都大路での自己記録を更新し、2時間8分39秒のタイムで自己過去最高の21位だった。女子は道大会で優勝し、7年連続7回目出場の旭川龍谷が1時間12分30秒のタイムで前年の22位から順位を下げ、35位。記念大会で3年ぶり3回目の出場となった女子の札幌日大は1時間13分46秒で47位だった。【土谷純一】

 ◆男子

4区、期待通りの13位

 桜庭監督は「前半に勝負をかける」と、1~4区に速い選手を固め、後半ねばる作戦に出た。1区(10キロ)のエース・藤本竜選手(3年)はスタートで集団の端に位置取りしてしまい、出遅れた。

 2区(3キロ)の川原樹選手(3年)は1区藤本選手が遅れていることを知ったが、「緊張はなかった」と落ち着いてスタート。残り1キロ地点でスパートをかけ、4人を抜いた。

 他校の留学生が数多く走る3区(8・1075キロ)の小野隆一朗選手(2年)は、中盤の連続する坂で体力を消耗。「もう少し速くできれば」と悔やんだが、順位を落とすことはなかった。

 「本番に強い」と桜庭監督から太鼓判を押される4区(8・0875キロ)の工藤吏晟(りせい)選手(2年)は前の集団について行き、「安心して走れた」。順位を三つ上げ、区間順位は13位と期待通りの走りを見せた。

 5区(3キロ)の高橋勇大主将(3年)はスタートしてすぐに順位を一つあげ、たすきをつないだ。6区(5キロ)の田中遥人選手(3年)は上りで前を走る選手と距離を縮めるも下りで引き離された。

 アンカーを任された7区(5キロ)の宮武和矢選手(1年)は、トラックに入り「足音が聞こえた」と伊賀白鳳(三重)の猛追を受けたが、逃げ切ってフィニッシュした。

メンバーに救われ

 〇…北海道栄のエース・藤本竜選手(3年)は、普段から練習のリーダーとしてチームを引っ張ってきた。道大会では常に先頭集団にいるが全国ではそうはいかない。スタート直後の位置取りに失敗し、「前にでようと無理をして足を使い過ぎた」と、5キロ地点で足が上がらなくなった。修正が利かず、自分のペースで走れないままたすきを託した。レース直後、「申し訳ない気持ちでいっぱい」とわびたが、「後続のメンバーが順位を上げてくれて救われた。自分にとって良い経験ができた。次は大学で箱根駅伝を目指し、この悔いを晴らしたい」と前を向いた。

 ◆女子

旭川龍谷35位 4区、意地の2人抜き

 1区(6キロ)の伊藤穂乃佳選手(3年)は3回目の都大路出場。しかし、初めての1区で序盤、集団にのまれ前に出られない展開が続く。中間地点は3位集団にくらいついたが、上りで「足が動かなくなってしまった」と順位を下げてしまう。

 2区(4・0975キロ)の神部涼選手(3年)は「ラストファイトほのか!」と声をかけてたすきを受け取った。中間地点を37位で通過して順位を維持し「昨年の経験を生かせた」と安定した走りを見せた。3区(3キロ)の菊地結香選手(1年)は、折り返し地点までリラックスした状態で走り、そこを過ぎると集中してスパートをかけた。タイムには満足していないが「すごく楽しかった」と笑顔で走りきった。

 4区(3キロ)の柴田彩花選手(2年)は目標タイムの9分31秒を切れず悔やんだが「集中はできていた」と2人を抜いた。すぐ後ろに、学法石川(福島)につかれていた5区(5キロ)の金子佑香選手(2年)は「絶対に順位を落とさない」とふんばり、そのままフィニッシュした。

札幌日大47位 4区で立て直す

 1区(6キロ)の佐藤実生主将(3年)は「きつかった」と言い、集団の後方から思うように前に出ることができず、44位でたすきを渡した。

 2区(4・0975キロ)のエース・二階堂夏心選手(2年)は、一時順位を二つ落とすも、終盤に1人を抜き返し「道大会よりは納得の走りができた」。

 3区(3キロ)の竹田萌々花選手(2年)は順位を落とすも、4区(3キロ)の野戸愛織選手(2年)が2人を抜き、立て直した。

 5区(5キロ)のアンカーを任された大畑実桜里選手(2年)は「部員15人の思いを背負って走るんだ」と意気込み、中間地点まで良いペース。トラックで競り負けてしまったが、最後はねばりの走りを見せてフィニッシュした。

「チームのため」見せた粘り 旭川龍谷・3年 伊藤穂乃佳主将

 臨んだ3度目の夢の舞台。「最後だから楽しんで走りたい」。大会前日、笑顔でそう話した。

 父がトライアスロン、兄が陸上経験者という家族で育った。中学では陸上とトライアスロンに取り組み、駅伝を始めたのは高校から。それまでは一人きりで競技に打ち込んでいたが、高校に入って「チームとして戦う楽しさを知った」。

 1年生で3区、2年生ではアンカーを任された。最後のインターハイを間近にした今年6月。左足の舟状骨を疲労骨折し、出場できなかった。

 リハビリを続け、都大路出場をかけた10月の道大会には、3年連続のアンカーとして出場。悪天候で調子を崩し、下位とタイム差を縮められ、2位と6秒差でフィニッシュとなった。意識がもうろうとした状態で走り終えたのは初めてだった。

 道大会後も思うような走りができない日々が続いた。「このままではだめだ、最後の都大路なんだぞ」と自分に言い聞かせ、最後の舞台に向けて集中してきた。

 本番は1区。各校のエースが集い、雰囲気に圧倒された。中盤からペースを上げたが、最後の1キロで足が止まりそうになった。だが「最後はチームのために」と力を振り絞った。「思うようにはできなかった。でも楽しむことを忘れずに走れた」と笑顔を見せ、駆け抜けてきた舞台をあとにした。


 ※カッコ内数字は区間順位

北海道栄 21位 2時間8分39秒

1区 藤本竜   31分12秒(29)

2区 川原樹    8分31秒(20)

3区 小野隆一朗 24分43秒(17)

4区 工藤吏晟  24分 6秒(13)

5区 高橋勇大   9分 9秒(27)

6区 田中遥人  15分31秒(33)

7区 宮武和矢  15分27秒(36)


旭川龍谷 35位 1時間12分30秒

1区 伊藤穂乃佳 20分53秒(36)

2区 神部涼   13分53秒(36)

3区 菊地結香  10分40秒(49)

4区 柴田彩花   9分57秒(27)

5区 金子佑香  17分 7秒(32)


札幌日大 47位 1時間13分46秒

1区 佐藤実生  21分15秒(44)

2区 二階堂夏心 14分15秒(44)

3区 竹田萌々花 10分42秒(52)

4区 野戸愛織  10分12秒(43)

5区 大畑実桜里 17分22秒(42)