男子・一関学院20位 女子・盛岡誠桜44位 /岩手

毎日新聞

 京都市で23日に開かれた男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)。県勢は、男子(7区間42.195キロ)の一関学院が2時間8分28秒で20位、女子(5区間21.0975キロ)の盛岡誠桜が1時間13分34秒で44位だった。両校とも前回の順位と記録に及ばなかったが、沿道からは大きな声援が送られた。【日向米華】

男子・一関学院20位

 2年連続でエース区間の1区(10キロ)を任されたのは、チームのダブルエースの一人、小倉朝陽(あさひ)主将(3年)。「後半の下りで粘りの走りを」と上位集団に食い下がった。「ペース変化にうまく対応できなかった」が、最後は腕を懸命に振って19位でたすきをつないだ。

 スピード勝負となる2区(3キロ)では佐藤友治選手(2年)が「今までのレースの中で一番良かった」と納得の走りを見せ、2人を抜いて17位へと押し上げた。

 レースの鍵を握る3区(8・1075キロ)を走ったのは、もう一人のエース、及川瑠音(るおん)選手(3年)。前回と同じ3区での日本人トップを狙ったが、他校とのデッドヒートで前半に消耗し、後半にスパートできなかった。それでも「先輩らしい走りを見せたい」と最後はきつい表情を見せながらも順位を一つ上げ、16位でつないだ。

 4区(8・0875キロ)の武田和馬選手(1年)は「良い流れを崩さないように」と5キロ14分台の積極的な走り。「力を出し切った」5区(3キロ)の石井達也選手(1年)も、初めての都大路で落ち着いた走りを見せた。

 「エース2人にも負けない走りを」。6区(5キロ)の外舘凌選手(3年)は、県予選会などを上回る区間タイムで最終7区(5キロ)へたすき渡し。アンカーの斎藤芳輝選手(3年)はトラックで最後の力を振り絞り、20位を守ってフィニッシュした。千葉裕司監督(31)は、悔しそうな表情を見せた選手たちを「よく頑張ってくれた」とねぎらった。

エースを超えたい

 ○…男子・一関学院で後半の鍵となる4区(8・0875キロ)を任されたのは武田和馬選手(1年)。入学当初は長い距離が苦手だったが、11月に5000メートルの自己記録を大幅に更新するなど成長ぶりを買われた。区間30位の走りに「学年に関係なくエースとして戦えるようになり、今のエース2人を超えたい」と飛躍を誓った。

女子・盛岡誠桜44位

 10月の県予選会と同じく、1、2年生だけのオーダーで臨んだ都大路。エース区間の1区(6キロ)は、足の指を痛め、調整が間に合わなかった2年生エース・若狭莉依奈選手に代わり、当初2区(4・0975キロ)の予定だった菊池留梨選手(2年)に託された。昨年は大会当日に体調不良でメンバー落ちを経験。「去年の悔しさを胸に、ただひたすら前を見て走った」と40位で走りきった。

 レースの流れを大きく左右する2区は、水野紗奈選手(1年)を起用。坂とコーナーの多い難コースでリズムをつかめず、区間最下位の走りとなったが、49位で踏ん張った。

 3区(3キロ)は、大梶義幸監督が「走力も人間的にも安定している」と評する米沢希選手(2年)が落ち着いて走りで区間35位。順位を46位と三つ上げ、4区(3キロ)の若狭選手も2人を抜き、44位でたすきをつないだ。

 最終5区(5キロ)を任されたのは、レース前「どの区間を任されても力を発揮したい」と意気込んでいた大和田莉菜選手(1年)。トラックに入ると、懸命なラストスパートでフィニッシュラインを踏んだ。タイムは県予選会、東北大会を上回る1時間13分34秒。全員で「あと1秒」を縮める走りに、選手たちは「おつかれさま」と声を掛け合っていた。

高校生活成長できた

 ○…女子・盛岡誠桜をまとめた山本芽生(めい)主将(3年)は補欠で仲間の走りをじっと見守った。1年時に茨城県から引っ越し。当初は環境になじめなかったが、高校生活を「言葉にできないくらい成長できた。茨城にも岩手にも家族ができた」と振り返る。「みんなが1秒を大切に全力で走ってくれた」。頬を涙がつたっていた。