山梨学院、全力尽くす 女子18位 男子38位 /山梨

毎日新聞

 男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)は23日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に開かれ、県代表の山梨学院の駅伝部は、男子が2時間11分で38位、女子は1時間10分8秒で18位だった。【金子昇太】

女子18位 「来年、もっと上位に」 5区間、21.0975キロ

 1区の小笠原朱里選手(3年)はコース終盤の坂道に備えたペース配分で走り、5位でたすきをつないだ。高順位にも「粘りきれなかった」と満足していなかった。

 2区は、2年連続で伊藤夢選手(2年)に託された。「コースの特徴、ポイントは把握していた」。しかし、タイムは前回より遅れ、15位に。乗末達也監督は「焦ると手の振り方などが大きくなる。焦ってしまったのだろう」と分析した。

 「楽しめた」と笑顔を見せたのは3区の渡辺萌梨選手(1年)。両足を疲労骨折し、思うように走れるようになったのは今月に入ってから。「粘り強さを身につけたい」と来年を見据えた。

 3年連続出場の真田ひまり主将(3年)は19位で4区をスタートし順位を三つ上げた。「達成感があった。一日一日はとても長かったが、あっという間だった」と振り返った。

 アンカーの米原千尋選手(2年)は大会直前に出場が決まった。「まさか自分が」と戸惑いつつも力走し18位でフィニッシュ。「チームでもっと良い順を取れるように頑張りたい」と活躍を誓った。

1区で力走5位 小笠原朱里選手(3年)

 全国トップクラスの実力の持ち主だ。都大路は3年連続で1区を任された。昨年は一時先頭に立ったが、コース終盤の上り坂で失速した。今年は上り坂に備え、序盤は抑え気味に走った。

 中盤、岐路に立たされた。先頭集団から2選手が抜け出した。ついていくべきか」。悩んだが、昨年の失速を思い出し、集団にとどまった。

 思惑通り、前を行く選手との距離は終盤にかけて縮み始めた。しかし、足が動かない。ラストスパートをかけきることができず、順位は昨年と同じ5位だった。

 レース後、「(集団にとどまった選択は)良かったのか、良くなかったのか、分からない。難しいコースだと思う」と言葉を選んだ。それでも「3年間、走れてありがたかった。楽しかったこと、嫌だったこともあったが、中身の濃い時間を過ごせた」と納得の表情をみせた。

男子38位 「悔い残さず走れた」 7区間、42.195キロ

 けがのエース・飯沢千翔選手(3年)に代わって1区は橘田大河主将(同)が走った。現地入りしてコースを試走し、大会に備えていた。「単独で走るのと集団で走るのとでは全く違った」。リズムを崩し、43位でたすきをつないだ。

 2区は平松幸記選手(3年)。「自分のペースで少しでも前に近づけるように」と臨んだ。「スタートから飛ばした。全国のレベルの高さを学んだ」と振り返った。

 乗末達也監督が鍵になると見ていた中盤の3、4区間(それぞれ約8キロ)を走ったのは、加藤聡太選手(3区)と漆畑徳輝選手(4区)の2年生コンビだった。2人の追い上げで、順位は38位にまで浮上した。加藤選手は「順位を上げることはできたが、タイムはあまり良くなかった。流れを変えることはできなかった」と悔しさをにじませた。

 5区・鈴木優允選手(3年)、6区・安東竜平選手(同)も力走。昨年に続き出場したアンカーの清水陽斗選手(同)が38位でフィニッシュした。清水選手は「悔いの残らない走りができた」と振り返った。

走りたかった2区 平松幸記選手(3年)

 生まれた時からぜんそくを患っている。3年になって、せきが止まらなくなるようなことは減ってきた。「今年は走れるかもしれない」と思っていた。

 10月に体調が再び悪化した。5000メートルのタイムは自己ベストより1分近く遅かった。「もう駄目かもしれない」。負の思いが頭を駆け巡った。

 転機となったのは、高校時代、陸上部員だった姉・七覇さん(27)の言葉だった。記録が伸びず、練習も投げやりになっていた時期があったといい「あの時の自分みたいになってほしくない」と言われ、胸に刺さった。

 「もう一度頑張ろう」。薬に頼りたくなくて行かなかった病院にも通い始め、積極的に練習をこなした。今月に入って自己ベストを更新し、大会に備えた。

 任されたのは一番走りたかった都大路の2区。ややペースは乱れたが「走れてうれしかった」とレースを振り返った。


女子

1区 小笠原朱里  5 (5)19分35秒

2区 伊藤夢   34(15)13分50秒

3区 渡辺萌梨  25(19)10分13秒

4区 真田ひまり 15(16) 9分41秒

5区 米原千尋  21(18)16分49秒

男子

1区 橘田大河  43(43)32分19秒

2区 平松幸記  36(45) 8分46秒

3区 加藤聡太  29(41)25分16秒

4区 漆畑徳輝  23(38)24分27秒

5区 鈴木優允  35(38) 9分16秒

6区 安東竜平  40(39)15分49秒

7区 清水陽斗  23(38)15分 7秒

 ※数字は区間順位、カッコ内数字は全体順位、タイムは区間記録