男子・滋賀学園32位 女子・比叡山28位 /滋賀

毎日新聞

32位でフィニッシュする滋賀学園の林優策選手=京都市右京区の西京極陸上競技場で、諸隈美紗稀撮影

 「男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会」(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が23日、京都市右京区の西京極総合運動公園陸上競技場を発着点に開かれた。男女の都道府県代表各47校と女子の記念大会枠の地区代表11校が、冬の都大路を駆け抜けた。

 県代表は7区間を走る男子で、3年ぶり11回目の出場となった滋賀学園が2時間9分46秒で32位。5区間の女子は、6年連続8回目の比叡山が1時間11分25秒の28位でフィニッシュした。両校とも目標に掲げた8位入賞は果たせなかったが、自分たちの走りを都大路に刻もうと、最後まで全力疾走を続けた。【諸隈美紗稀】

 ◆男子

5区、区間14位の好走

 8位入賞を目標に、このメンバーで初めて全国大会に臨んだ滋賀学園。いつもと違う独特の雰囲気に戸惑いながらも、3年生は「今の自分たちの力は出し切った。後輩たちには通過点として、次の大会につなげてほしい」と誰もが口にした。

 1区はエース安原太陽選手(2年)が序盤で先頭集団に入るも「調子は良かったが、速くてついて行けなかった」と徐々に引き離され、26位でたすきをつなぐ。2区の平尾壮太選手(3年)は「実力不足は感じたが、100%の力は出し切った」と順位を維持する。

 「沿道で先輩が応援してくれていた。格好悪い姿は見せられない」と自分を奮い立たせた3区の善田修平選手(3年)は、28位で4区の西田歩選手(2年)に。「緊張して流れにのまれた。最初は良いペースで入れたが、保てなかった」と西田選手は33位で5区の岩田直人選手(3年)に託す。岩田選手は「序盤で追い抜いた選手に最後、競り負けてしまったが、応援が多くて楽しかった」と区間14位の好走を見せる。

 32位でたすきを受けた6区の松田爽汰主将(3年)は「力は出し切れた」と、アンカーで2年の林優策選手に「頑張ってこい」と声をかけて送り出した。

 「力を出し切ろう」と気を引き締めた林選手は32位でフィニッシュ。「来年は区間順位で1桁に入れるくらいの力をつけて、チーム目標の8位入賞に貢献したい」。区間27位だった自らの記録更新を、来年必ず果たそうと決めている。

先輩の激励で成長 滋賀学園・善田修平選手(3年)

 「ここまで来られたのは監督や先輩のおかげ」。男子3区(8・1075キロ)を走り終えた滋賀学園の善田修平選手(3年)は感謝の言葉を口にした。中学で陸上に出会い、進学した滋賀学園の陸上部に入部。最初は一つ上の先輩のジョギングについて行くのさえ難しく、なかなか練習に身が入らなかった。

 転機は1年生の9月に出場した陸上の近畿大会。学年別の5000メートルでいきなり先頭集団から1人だけ離され、終盤にはトップの選手に1周差で追いつかれそうになりながら、最下位でフィニッシュした。「落ち込むくらいなら、しっかり練習しろ」。悔しさしかない中、大河亨監督に発破をかけられた。

 気持ちを入れ替え、ジョギングから先輩に食らいついて走った。2年生で初めてトップチーム入りした時も「同学年がいるから自分にもできる」と鼓舞。トップチームに定着できない時は、先輩から「早く上に戻ってこい」と声をかけられた。

 都大路を走り抜け「大学でも陸上を続け、次は自分が後輩の背中を押したい」と語った善田選手。悔し涙をのんだ5000メートルの記録は、周りの助けと自らの努力で、2分近く縮まっていた。【諸隈美紗稀】

 ◆女子

県代表タイムを更新

28位でフィニッシュする比叡山の清水ひなた選手=京都市右京区の西京極陸上競技場で、諸隈美紗稀撮影

 「頑張ろう。全力で楽しもう」。大会前に全員で声を掛け合い臨んだ比叡山。順位は28位と昨年の25位を上回れなかったが、タイムは昨年より4秒早い1時間11分25秒と、2016年にチームが打ち立てた県代表記録を更新する好走をみせた。

 エースがそろう1区は3年連続出場の飛田凜香選手(3年)。「周囲の速さが一定できつい場面もあったが冷静に走った」と第2集団に食らいつき、12位で北川星瑠(ひかる)選手にたすきをつないだ。

 次世代のエースと期待される2年の北川選手は「少し前に選手が見え、近くにも何人か選手がいる非常に良い状態でたすきを受けたので、自分のペースで積極的に走ることができた」と区間6位の走りで10位まで上げる。

 3区の高田陽奈選手(3年)は「試合前に笑顔で走ると決めていた」との言葉通り走り抜き、最後は1番の笑顔で小川実玖主将(3年)に思いを託した。

 中学の時から高田選手と同じ陸上部出身で、高田選手からたすきを受け取るのは最初で最後の大会となった小川主将は「チームメートや先生、家族にありがとう、と思いながら走った」と2年連続で4区を駆け抜けた。

 アンカーは2年の清水ひなた選手。3000メートルの記録でチーム3番目に速いタイムを持つも、9月下旬に足を疲労骨折し、今年初の駅伝出場だった。「抜かされた時に粘って追いつけなかった。来年は万全な状態を保ちたい」。来年、再び都大路を駆けると誓った。