都大路を力走 女子11位・大阪薫英 男子35位・関西創価 /大阪

毎日新聞

11位でフィニッシュする大阪薫英女学院の高田晴香選手=京都市右京区の西京極陸上競技場で、小出洋平撮影

 男子第69回・女子第30回全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催)が23日、京都市右京区の西京極陸上競技場を発着点とする特設コースであった。女子は、大阪薫英女学院(摂津市)が1時間9分9秒の11位でフィニッシュ。男子で初出場の関西創価(交野市)は、2時間10分43秒の35位だった。両校とも入賞は果たせなかったが、最後まで力を尽くした選手たちに、保護者や学校関係者らから温かな拍手が送られた。【加藤佑輔】

 ◆女子

追い上げ、最後まで奮闘

 チームで今年度の3000メートル公認記録が最速だったことから、1区の大役を任せられた松室真優選手(1年)。序盤は先頭集団に食らいついたが、4キロ地点を過ぎたころからペースを乱してしまう。20位で2区・村尾綾香主将(3年)にたすきをつないだ。

 村尾主将は都大路で2年連続3区で区間賞を取ったスピードランナー。「少しでも順位を上げてたすきをつなぐ」との思いで走り続け、順位を16位まで押し上げた。

 3区を走ったのは、今年の府予選、近畿大会で区間賞を取った青木彩帆選手(3年)。ラスト1キロで得意とする坂道があり、順調にペースを上げて13位に順位を上げた。1、2年生の時は予選の出場もかなわなかった。今大会でも、9分38秒で区間賞をつかみ、「ようやく努力が実った」と笑顔を見せた。

 続いて坂道に強い4区・谷口亜未選手(3年)が登場。後半に数百メートル続く坂で次々と相手を抜き去り、11位でアンカーの高田晴香選手(3年)にたすきを託した。最後まで徐々にペースを上げたが、他の選手も必死で差を縮めるのは難しく、11位でフィニッシュした。

 レースを終え、村尾主将は「順位は悔しいが、みなさんの応援で走りきれた。次の代こそ頑張ってほしい」と保護者や後輩らの前であいさつ。最後は笑顔に包まれた。

 この日は、安田功監督の次男で、履正社高から昨年のドラフト会議で指名され千葉ロッテマリーンズに入団した尚憲さん(19)も応援に来た。尚憲さんは「来年こそ、この悔しさを晴らしてほしい」と未来を担う選手たちにエールを送った。

 ◆男子

出場の歴史、後輩に託す

35位でフィニッシュする関西創価の岩崎大智選手=京都市右京区の西京極陸上競技場で、加藤佑輔撮影

 エース区間の1区を担ったのは、府予選の1区で区間新の快走を見せた葛西潤主将(3年)。序盤から順調に先頭集団の中にいたが、異変が起きたのは残り3キロ。右脇腹に痛みが走り、大きくペースを下げた。それでも7位でたすきをつなぐも、「あの痛みが無ければ」と悔しさをにじませた。

 2区・中島海陽選手(1年)は実力ある選手に追いかけられる展開に。16位まで順位を落としたが、歯を食いしばって走り続けた。

 3区の本田晃士郎選手(3年)は26位で4区へ。「全力で走ったが、実力差を思い知らされた」。4区の志村健太選手(2年)は、周囲と激しく競り合う展開になった。沿道から聞こえてきたのは、「志村ファイト!」の声援。その応援を胸に、最後までペースを乱さず走り抜けた。

 5区・佐藤春輝選手(2年)は「これ以上順位を下げたくないと思い、前半からオーバーペース気味になった」と語り、残り1キロでやや失速した。6区・高辻正広選手(1年)も、坂道で伸びず、次々と追い上げられた。

 窮地の中、アンカーを任せられたのは、岩崎大智選手(3年)。「全国の選手と戦える喜びを感じながら走った」。競技場のトラックまで入り、残り150メートルでラストスパート。並走していた相手選手との差を広げ、最後の意地を見せた。

 レース後、葛西主将は「この初出場で途絶えることなく、後輩たちにはこれからも歴史を作っていってほしい。もう一度この舞台でリベンジしてもらいたい」と力を込めていた。