思いを走りに 男子・つるぎ43位 女子・鳴門51位 /徳島

毎日新聞

43位でフィニッシュするつるぎの香西祐一朗選手=京都市右京区の西京極陸上競技場で、岩本桜撮影

 京都市で23日開かれた男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)は男子47校、女子58校が参加。県代表の男子・つるぎは2時間12分55秒で43位、女子・鳴門は1時間14分27秒で51位だった。都大路を力走した選手たちに向けて、会場や沿道からは大きな声援が飛び交った。【岩本桜】

男子 憧れの都大路、楽しかった

 1区の宮本大生選手(3年)は、昨年故障で出場できなかった悔しさをぶつけた。「得意の下りで勝負する」との決意通り、ラスト3キロの下りで追い上げ、35位でつないだ。2区の北原潤選手(2年)も昨年区間46位だった「借りを返すつもりで」力走し、38位でたすきを渡した。3区の永本洋佑選手(3年)は順位を下げたが「最低限の仕事ができた」と、4区の尾崎迅選手(3年)に託した。尾崎選手は「途中ペースが上げられず悔しさも残るが、憧れの舞台で走れて楽しかった」と振り返った。

 5区の笠井春輝選手(1年)は「ラスト1キロでペースを落としてしまった」と悔しさをにじませながらも順位を守った。6区の前川直樹選手(3年)は「続く香西を楽にしてあげたい」と順位を一つ上げる好走を見せた。アンカーの香西祐一朗選手(1年)は「この順位だけは守る」と沿道からの声援を励みに、43位でフィニッシュした。

女子 粘り強く、終盤追い上げ

51位でフィニッシュする鳴門の森岡美羽選手=京都市右京区の西京極陸上競技場で、岩本桜撮影

 7年連続出場の鳴門。エースが集結する「花の1区」を託された小濱麻央選手(2年)は左足の不調もあり、「気持ちが弱くなってしまった」と悔しさをにじませた。しかし最後まで粘り強く走り、57位でたすきを渡した。2区の大磯彩主将(3年)は「最初で最後の都大路」と力走。「ラスト500メートル」との沿道の声援を受け、「絶対に巻き返す」と最後まで他選手と競り合いながら3区の友江奈穂子選手(2年)へたすきをつないだ。友江選手は「自分の走りをしたい」と、順位を落とさず安定した走りを貫いた。

 4区の古山育弥選手(同)は「昨年より自信を持って落ち着いて走れた」と区間32位の快走。「森岡のためにできるだけ順位を上げたい」思いで三つ順位を上げ、アンカーの森岡美羽選手(同)へ託した。森岡選手は走り始めて「いける」と調子の良さを確信。「前だけ向いて走ろう」と最後まで集中力を切らさず、3人を抜き51位でフィニッシュした。


最後までチーム支え つるぎ・石川太一主将

 「最後まで走りたかった」。大会終了後、つるぎの石川太一主将は悔しさをにじませた。都大路を走ることができなかったが、「主将としての仕事が残っている」と最後までチームを支えた。

 高校から本格的に陸上を始めた。1年から駅伝メンバーに選ばれ、昨年は6区を任されたが区間47位。「悔しさを晴らしたかった」と、主将に立候補し、新チームを発足させたが、3月以降はけがに苦しんだ。

 「主将なのにチームに一番迷惑をかけている」と悩んだ。しかし11月の県予選後、チームメートから「一緒に都大路を走ろう」と声をかけられて、チームの一員であることを改めて自覚。自信を取り戻し、12月には次々と自己ベストを更新した。都大路では区間を任されず涙があふれたが、気持ちを切り替え、選手一人一人に手紙を書き、鼓舞した。

 卒業後は一般企業に就職し、陸上には区切りをつける。「最後の都大路でしたが、今日までやめずにやってこられた達成感はあります。後輩には自分たちを越えてほしい」と笑顔を見せた。【岩本桜】