選手たち都大路を全力で走り抜く 男子・松浦、女子・長崎商 /長崎

毎日新聞

 23日に京都市であった男子第69回、女子第30回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)で県勢は、男子の松浦が2時間8分46秒で23位、女子の長崎商が1時間10分56秒で26位の成績だった。全力を尽くして都大路を走り抜いた選手らに、沿道からは温かい拍手が送られた。【松村真友】

 ◆男子・松浦

6年前から躍進の23位

 地元の大きな期待を受け、部員15人で挑んだ6年ぶり2回目の都大路。結果は23位と初出場時の33位を大きく上回った。

 各校のエース級が集う1区、扇育(はぐみ)選手(3年)は、沢田洋監督(52)に「上りに入ったらきつくても我慢」と送り出された。「後半はきつくなり離れてしまった」と悔やんだものの、前半は先頭集団で攻めの走りを見せ、13位でたすきをつないだ。

 2区の内野李彗(りせい)選手(2年)は目標の8分30秒には届かなかったものの、「スピードランナーが集まる区間で、良い経験になった」。順位を二つ落とした3区の植村優人選手(同)は「持っている力を100%出せるよう意識したい」と今後の課題を語った。

 4区の白石大以夢(たいむ)主将(3年)はラスト400メートルの上りで集団に離され「食らいついていく気持ちが足りなかった」と厳しい表情。5区の渋田隆之助選手(2年)は順位をキープし「あっという間だった。もう一度戻ってくるという気持ちを持ち続けたい」と話した。

 6区の北島辰也選手(3年)も順位を落とさず、最後のたすきリレー。藤山龍誠選手(2年)は「長崎代表として責任感を持って走った」と競技場に戻ってきた。藤山選手は「この経験を土台にし、更に上位を目指したい」と話した。

各選手の記録◇

1区 扇育    30分10秒(13)

2区 内野李彗   8分42秒(18)

3区 植村優人  25分 7秒(20)

4区 白石大以夢 24分37秒(22)

5区 渋田隆之助  9分22秒(22)

6区 北島辰也  15分29秒(22)

7区 藤山龍誠  15分19秒(23)

   合計 2時間8分46秒

 ※カッコ内数字は順位の推移。=敬称略


 ◆女子・長崎商

初レースのびのび26位

 目標の1時間9分40秒には届かなかったが、5人の選手たちは、初のレースをのびのびと走りきった。卜部義信監督(59)は「夢の舞台で走っている姿を見て感動した」と選手たちをたたえた。

 1区の広中璃梨佳選手(3年)は、スタート直後から先頭に立ち、2位に約30秒の差をつける走りで区間賞を獲得。区間歴代2位の記録でたすきを渡し、「力を出し切った。皆と走ることができ、言葉にできないうれしさ」と笑顔で振り返った。

 以降は全国の強豪を相手に我慢が続いた。2区は「冷静に走ることを心がけた」という浜添麻那選手(2年)が粘って2位でリレーしたが、3区からは徐々に後退。3区の石田藍莉選手(同)は「全国のレベルを肌で感じた。明日からまた練習する」と語った。

 4区は田中亜可梨主将(3年)が「仲間の顔が浮かんで、頑張ることができた」と5区の久松彩己(あこ)選手(1年)へつないだ。久松選手は「緊張したが、先輩たちへの感謝の気持ちを胸にゴールした」と26位でフィニッシュした。

 学校からは約100人が応援に駆け付けた。卜部監督が「この舞台を経験したことは一生の宝だ」と声をかけると選手たちは大粒の涙を流した。浜添選手は「来年は後輩を引っ張って、この舞台に戻って来たい」。大きな収穫とともにチームは初の都大路を終えた。

各選手の記録◇

1区 広中璃梨佳 19分 1秒 (1)

2区 浜添麻那  13分30秒 (2)

3区 石田藍莉  11分 4秒(16)

4区 田中亜可梨 10分 5秒(20)

5区 久松彩己  17分16秒(26)

   計 1時間10分56秒

 ※カッコ内数字は順位の推移。=敬称略


 ○…松浦高でPV観戦、120人が大声援

 松浦市の松浦高では、部活や学習で登校した在校生や教職員ら約120人がパブリックビューイング(PV)でレースを見守った。

 1区では先頭グループで扇選手が大映しになると「オーッ」と歓声が上がった。2区以降は選手がたすきをつなぐたびに声援と拍手が送られ、藤山選手がフィニッシュすると割れんばかりの拍手で力走した選手たちをたたえた。

 生徒会長の末竹真紀さん(2年)は「松浦のような生徒が少ない地方の高校が目標の20位代を達成したのは素晴らしい。市を活気づけてくれた選手たちを誇りに思う」と称賛。烏山末義教頭は「身近な生徒が全国大会に出場して(陸上部以外の)生徒も感じるものがあったと思う」と語った。【綿貫洋】

〔長崎版〕