県予選 都大路へ、あす号砲 男女38チームが出場 /山形

毎日新聞

陸上部の練習で先頭を引っ張る藪谷昇監督。その後ろは八鍬拓斗選手=山形県新庄市陸上競技場で
藪谷昇監督

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会県予選会(県高体連、県教委、毎日新聞社など主催、長井市、同市教委共催)が26日、長井市で開かれる。男子18チーム、女子20チームが光洋精機アスリートフィールド長井(同市陸上競技場)を発着点に、男子は7区間42・195キロ、女子は5区間21・0975キロで争い、優勝チームは12月22日に京都・都大路での全国大会に出場する。男女各4位以内は11月7日に長井市で開かれる東北大会に進み、記念大会の男子は各県優勝チームを除く最上位が全国大会出場となる。女子は午前9時50分、男子は同10時半にスタート。テレビユー山形(TUY)で同日午後3時~5時24分に録画放映される。再放送は27日午前2時8分~4時32分。【渡辺薫】

男子

 3連覇が懸かる東海大山形と3年ぶりの頂点を目指す酒田南、昨年2位の九里学園を軸に優勝争いが展開されそうだ。東海大山形は昨年の都大路の経験者らが総合力で勝負する。酒田南は2年生に実力派がそろい、九里学園は初優勝を狙う。

女子

 過去最多27度の優勝を飾り、2連覇を狙う山形城北は昨年のメンバーが多く残り、優勝争いをリードしそうだ。記念大会だった昨年、東北代表として全国に出た東海大山形は3年連続の都大路を目指し、酒田南もチャンスをうかがう。


唯一の初出場、新庄東 1年生のみで挑戦 箱根駅伝目指した指導者迎え

 長井市で26日に開かれる高校駅伝県予選会に、新庄東が唯一の初出場としてエントリーした。かつて箱根駅伝を目指したランナーを指導者に迎え、1年生のみで男子の7区間に挑む。

 昨春、同校に赴任した藪谷(やぶや)昇教諭(25)が同校陸上部の長距離部門の監督として率いる。青森県出身で拓殖大では箱根出場はかなわなかったものの、卒業後の2016年春から最上町立最上中で支援員として働いた後、陸上部強化に乗り出した新庄東高の採用試験を経て着任。普段は日本史や現代社会を教えている。

 昨年はメンバーがそろわず県予選会は出られなかったが、今春は新入生向けの部活動の勧誘で特別に時間をもらってアピールし、16人が陸上部に入った。長距離専門は4人で、中学で長距離経験があるのは八鍬拓斗選手(16)=1年=のみだが、「初心者が多い分、伸びしろも十分ある」と藪谷監督。自身は毎春行われる県縦断駅伝の現役選手でもあり、週6回の練習では「県のトップレベルで走るランナーになりたい」と先頭に立って部員を引っ張る。部員には日々の練習ごとに目標を設定させ、「自分が成長するためには何をすればいいか、頭を使って練習するように指導している」という。長距離主将の八鍬選手は「先生は普段は優しいけれど、陸上のことになると厳しい。でも陸上は練習をすればするほど結果が出て楽しい」と話す。

 今回エントリーした9人のうち、5人は短距離が専門。5年後には上位争い、10年後には都大路出場を見据える藪谷監督は、まずは「最後までタスキをつなげたい」と長井路に向かう。【渡辺薫】