県大会(その1) 男子、中越V奪還 2区で逆転し独走 /新潟

毎日新聞

一斉にスタートを切る男子選手たち=新潟県弥彦村のサンビレッジ弥彦で

 男子第70回、女子第34回県高校駅伝競走大会(県高体連など主催、毎日新聞社など後援)が31日、弥彦村であった。この日までに棄権した1校を除く男子36校30チーム、女子23校20チームが都大路への出場を懸け、秋の越後路を駆け抜けた。男子は2区でトップに躍り出た中越がリードを保ち2年ぶり15回目の優勝を果たした。前回優勝の開志国際は4位に終わった。女子は新潟明訓がアンカー勝負に競り勝ち4年ぶり8回目の優勝を決めた。首位を争った新潟第一は8秒差で敗れ、2年連続の都大路はならなかった。

 男女の優勝校は12月22日に京都市である全国大会に出場する。また男女の上位3チームは今月24日に長野県である北信越大会に出場する。【露木陽介、北村秀徳】

 中越が2区で逆転、そのまま首位を独走し、昨年2位に終わった悔しさを晴らした。昨年王者の開志国際は最終7区で十日町、三条にかわされ、北信越への切符を逃した。

 中越は1区を2位で通過すると、2区の1年生、黒谷優選手(1年)の区間賞の力走で首位に。その後も3区・丸山真孝選手(3年)の区間賞の走りなどでトップを守り続け、2位と3分近くの大差をつけた。最後は品田滉人選手(1年)が両拳をつき上げゴール。2年ぶりの王座奪還を果たした。

 十日町は2区へ4位でたすきリレー。4、5区で三条とし烈な順位争いを繰り広げたが、6区・佐藤元輝選手(1年)、アンカー村山健選手(2年)の連続区間賞の快走で2位でフィニッシュした。

 三条は安定した走りで2区から着実に順位を上げ、最終区で駒形知季選手(3年)が開志国際をかわしゴール。北信越大会最後の1枠にすべり込んだ。

 昨年優勝、2人の都大路経験者を擁する開志国際は4区のエース、ジョセフ・ムワンギ選手(2年)=ケニア出身=で一気に逆転を狙った。ムワンギ選手は区間賞の走りを見せ、首位との差を約25秒縮めたものの、追い上げはそこまで。後が続かず4位と苦杯を喫した。

若い力育つ

両拳をつき上げゴールテープを切る中越の品田滉人選手=新潟県弥彦村のサンビレッジ弥彦で

 昨年のリベンジに燃える中越が、王者に返り咲いた。

 1区の加藤歩夢主将(3年)が区間2位につけた。「当初は30秒遅れでも大丈夫と思っていたが、加藤が食らいついてくれた」(渡辺裕人監督)と、首位・小千谷と16秒差でたすきをつなぐ。2区のルーキー・黒谷優選手(1年)は「とにかく前に行ってやろう」と区間賞の力走。折り返し地点通過直後に小千谷をかわし、トップに立った。

 3区・丸山真孝選手(3年)はチームで唯一の都大路経験者。2年時はけがで県大会を走れず、チームの敗北をただ見守ることしかできなかった。「昨年、自分が走れていれば……」。悔しさをぶつけるような走りで区間賞。2位との差を約1分半に広げた。

 4、6、7区は1年生が担った。いずれも区間3位と躍動。渡辺監督は「若い力が着々と育ってきている」と期待をにじませる。昨年の苦い経験をばねに圧勝した中越は、舞台を都大路に移し、全国の強豪と熱戦を誓う。

小千谷1区で区間賞

 ○…「いままでの経験を生かせたレースでした」。エースひしめく「花の1区」で区間賞を取った小千谷の長橋悠真選手(3年)は振り返った。1年生から3年連続で県大会に出場。「最後だ、前を向いていこう」。今までで一番の自信が輝かしい成績につながった。この日は3年生3人全員がメンバー入りし、たすきをつないだ。「駅伝は一人ではできない。全員でたすきをつなぐ楽しさを教えてくれた同級生でした」。晴れやかな表情で、親しんだ弥彦路に別れを告げた。