県予選(その1) 女子 昌平、2年ぶりV /埼玉

毎日新聞

指を突き上げ1位でゴールする昌平の四元桃奈選手=埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で

 師走の都大路を駆け抜ける全国大会への出場をかけた「男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会県予選会」(県教育委員会、県学校体育協会、毎日新聞社主催)が1日、熊谷市内で開かれた。男子(7区間計42・195キロ)は85チームが参加し、埼玉栄が2時間9分35秒で3年連続38回目の優勝を果たした。女子(5区間計21・0975キロ)は59チームが参加し、昌平が1時間11分31秒で2年ぶり2回目の優勝を果たした。両チームは12月22日に京都市で開かれる全国大会に出場する。また、男女とも上位6チームは、16日に神奈川県で行われる予定の関東大会に出場する。【平本絢子、大平明日香、橋本政明】

1~4区区間賞で快勝

 昌平は、1区の鈴木ひらり選手(3年)がトップでたすきをつなぐと、2~4区も区間賞の力走で2位の埼玉栄との距離を広げ、首位を保ったまま快勝した。

 1区は4キロ地点まで昌平と埼玉栄、本庄第一の3校が先頭集団で競い合っていたが、4・5キロ地点で鈴木選手が飛び出して首位に。2区の木下紗那選手(1年)が「絶対に誰にも抜かされず、たすきを渡したかった」とトップを守ると、小松史佳主将(3年)は「ここで差をつけないと、危なくなる」と気を引き締めて快走した。

 4区の丹羽遥奈選手(1年)は、800メートルでインターハイに出場したスピードを生かし、2位と54秒差をつけてアンカーへつないだ。四元桃奈選手(2年)は「ここまで必死にたすきをつないでくれた。3年の先輩方を絶対に都大路に連れて行きたい」と走り抜け、関東大会で出場権を得た昨年に続き3回目の全国大会出場を示す3本指を掲げてゴールテープを切った。

 小松主将は「全国8位入賞がチームの目標で、今回のタイムでは通用しない。さらに努力して、都大路で最大限の力を発揮したい」と力強く語った。

埼玉栄、連覇かなわず

 ○…埼玉栄は1区で昌平にリードを奪われ、最終5区で区間賞の蟹江きりの選手(2年)が快走を見せて1位に約50秒差から26秒差まで追い上げたが、連覇はかなわなかった。昨年に続いて1区を任された中村来知(なち)選手(2年)は「仕掛けようと思っていた4キロ地点で相手に仕掛けられ、気持ちも体もついていけなかった」と涙ながらに語った。関東大会に向けては「区間賞を取れるような走りをしたい」と雪辱を誓った。神山洋一監督は「戦力差からすれば、(昌平と)もっと差が開いてもおかしくないところでよく頑張った」とねぎらいつつ、「しっかりやれば勝てたレース。もう一つ準備不足だった」と、悔しさをにじませていた。


背中押されトップに 鈴木ひらり選手=昌平(3年)

昌平・鈴木ひらり選手(3年)

 「ラスト1・5キロだ」。1区の4・5キロ地点で、沿道から大森国男総監督の声が聞こえた。4キロ地点で先頭集団を抜け出すプランだったが、昨年1区の区間賞だった埼玉栄の中村来知(なち)選手(2年)とけん制し合い、抜け出すタイミングをつかめなくなっていた。焦る中、大森総監督に背中を押されて前へ飛び出し、トップで2区につないだ。

 昨年は埼玉栄が1区からトップに立ち、5区まで独走を許した。自身は4区で区間賞を取ったが、「悔しくて仕方なかった」。練習では1000メートルなどを繰り返し走るインターバル走を先頭で引っ張るなど、「チームの大黒柱になりたい」との思いを胸に頑張ってきた。大森総監督は「距離が短い女子は先行逃げ切りが鉄則。鍵を握る1区を、勝負勘があり、冷静沈着な鈴木がやってくれたのが勝因だ」と評価する。

 1年から走り、3回目となる都大路。「もう一段階レベルアップして全国入賞したい」。最終学年で集大成を誓う。【大平明日香】