県予選(その2止) 男子 埼玉栄が3連覇 /埼玉

毎日新聞

両手を広げ1位でゴールする埼玉栄の山崎颯選手=埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で

3区で奪った首位守る

 雲一つ無い青空で季節外れの暑さの中、埼玉栄が中盤に先頭の花咲徳栄を抜くと、そのままトップを守り、2位に42秒差をつけて3連覇を果たした。

 レースは1区で花咲徳栄、聖望学園、埼玉栄、浦和実、松山の5校が抜け出す展開。花咲徳栄の唐澤拓海選手(3年)が先頭に出ると、残り約1・5キロでスパートをかけ2区にたすきをつないだ。

 レースが動いたのは3区。聖望学園と横並びだった埼玉栄の佐藤快成選手(2年)が、5キロ地点付近で花咲徳栄を抜かし、中継地点では2位の聖望学園に25秒差をつけた。

 4区は埼玉栄・森基(はじめ)選手(1年)が「楽な気持ちで走れた」とトップを守り抜いた。武蔵越生は石川心主将(3年)が区間賞の快走で聖望学園との約20秒差を逆転して2位に。

 5区までに武蔵越生に20秒差まで迫られた埼玉栄は、6区・高島侑翔選手(2年)と7区・山崎颯選手(1年)の力走で再び差を広げた。山崎選手は「最後まで余裕を持って走ることができた」と、両手を広げてやりきった表情でテープを切った。

4区区間賞で一矢

 ○…武蔵越生は1区で7位と出遅れたが、6位でたすきをもらった3区の小島岳斗選手(2年)が終盤まで競って3人抜き。4区の石川心主将(3年)が区間賞の走りで2位まで追い上げたが、一歩及ばなかった。「昨年は全区間で埼玉栄に区間賞を取られた。悔しさをばねに、どんなにきつい練習でも粘ってきた」と石川主将。7区の小島陸駆(りく)選手(2年)は「後半、もっと食らいつけば良かった」とリベンジを誓った。男子は第70回記念大会となるため、関東大会で茨城、栃木、群馬、埼玉各県予選の優勝チーム以外で1位になれば全国出場できる。北村亮祐監督は「関東大会にピークを合わせる練習をしている。勝負をかけたい」と意気込んだ。


「最低限の走りできた」 佐藤快成選手=埼玉栄(2年)

埼玉栄・佐藤快成選手(2年)

 「どんな状況でも必ず1位でたすきを渡す」。レース前に監督と話した通り、中盤からペースを上げ、他の選手が疲れてくるところを狙って先頭に立ち、突き放した。「ひたすら前だけを見て無我夢中で走った」

 夏に足をけがして全体練習から離れた。早くチームに合流したいと焦りが募った。「駅伝はチームで練習することが大事。みんなに迷惑をかけてしまった」。徐々に調子を取り戻したものの、体づくりに力を入れる時に十分な練習を積むことができず、不安を残して臨んだ大会だった。

 「白鳥(哲汰)先輩を、もう一度全国の舞台で走らせたい」。昨年、全国大会に連れて行ってもらった先輩への強い思いが背中を押した。「最高ではないが、最低限の走りができた」と言う。

 昨年の全国大会は先輩から良い形でたすきを渡され、好記録をマークした。「次は先輩を楽にさせたい」。その思いを胸に、全国大会では3位以内のメダルを狙う。【平本絢子】