県予選 東明5年連続アベックV /大分

毎日新聞

大会新、県最高、学校最高の記録でフィニッシュする大分東明の河野選手

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)の県予選大会が3日、宇佐市安心院町駅伝コース(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)であり、大分東明が5年連続の男女アベック優勝を果たした。男子はオープン参加2を含め計21チームが競い、東明が大会記録、県高校最高記録を更新する2時間4分47秒で9年連続18回目の全国大会(12月22日開催)出場を決めた。女子はオープン参加1を含め計10チームが出場し、東明が全員区間賞の1時間11分4秒で快走を見せた。全国大会出場は5年連続7回目。また、男女各上位3校は、今月16日に同じ安心院コースである全九州高校駅伝競走大会に出場する。【宮本勝行、河慧琳】

 ◆男子

県高校新で大会記録更新

 大分東明の1区は遠入剛(えんにゅうごう)選手(3年)。「行ける所までついて行こう」と粘る鶴崎工の河野琉威選手(2年)に焦りも感じたが、井上浩監督から受けた「自分のペースで刻め」の助言を思い出した。約3キロ地点で河野選手を引き離すと、上りの後の下り、折り返し点、残り1キロと3段階でギアを上げ、2位の鶴崎工に43秒差をつけ2区につないだ。

 宮崎魁舟(かいしゅう)選手は同じ3年の鶴崎工、森本聡太選手を意識して速いペースで入ったが、「後半足が残っていなかった」と差を縮められ、3区のダンカン・キサイサ選手(2年)へ。5000メートル13分56秒の力を発揮し、「終盤の上りでちょっと疲れた」ものの区間記録にあと5秒と迫る快調な走りで2位との差を2分28秒に広げた。

 4区は「ウオーミングアップで足が動き、調子が良かった」という上野優人(ゆうと)主将(3年)。「最初の1キロを楽に入れたので勢いに乗ろう」と快調にペースを刻み、「ベストの走り」で5区の繁永永遠(とわ)選手(2年)につないだ。「夏合宿で走り込み自信がついた」という繁永選手は追い風にも助けられ、力みなく走れたという。目標タイムに10秒及ばなかったが、「最低限の走りはできました」。

 続く6区の庭瀬俊輝(しゅんき)選手(同)は「5区までの流れが良く、自分がいい走りをすれば最高タイムが出る」と頑張り、狙い通りの区間新記録を達成した。7区の河野友誠(ゆうせい)選手(3年)は2位との差を更に広げ、両手とも「1」を示してフィニッシュ。「区間新を狙ったが、ラストで動きの切り替えができず、取りこぼした」と反省しながらも、「この調子で次の大会へとつなげていきたい」と決意を新たにした。

鶴崎工の2区 区間賞で一矢

 ○…男子2区(3キロ)の鶴崎工、森本聡太選手(3年)が区間賞を取り、大分東明に一矢を報いた。前半から飛ばし、後半粘るプランで1位の東明を追いかけた。「差を縮めているぞ」と声がかかり、「楽に」の助言で力みを抜いて走り、区間賞につなげた。「うれしいが、チームとしては悔しい」と話した。

 ◆女子

全員が区間賞に輝く快走

笑顔で女子1位のテープを切った大分東明の竹原選手

 大分東明が全5区間で区間賞に輝く快走を見せた。「みんなで区間賞をとる」という目標を達成し、選手たちは晴れ晴れとした表情を見せた。

 最長の1区を走った磯部涼美選手(3年)は序盤から安定した走り。「去年の先輩の区間記録を塗り替えたかったのに10秒及ばなくて悔しい」と話すも、2位の大分西に30秒の差をつけて序盤からトップに。

 2区ではメアリー・ムイタ選手(2年)が力のある走りで2位の大分西に1分16秒と大きく差をつけ、区間新記録を打ち出した。「ベストな走りができて満足」と話し、昨年磯部選手が出した区間新を塗り替えた。

 3区と4区は姉の板井加奈選手(同)と妹の愛菜選手(1年)による姉妹リレー。

 3区を9分58秒で駆け抜けた加奈選手は「練習より2秒遅かった」と悔やんだが、「調子よく走れた」と話した。

 姉からたすきを受け取った4区の愛菜選手は今回がデビュー戦。加奈選手の頑張る姿を見て自分も頑張ろうと力がみなぎったという。「中盤がきつかった」と振り返るも、ラストに向かってしっかり腕を振って走りきり、トップを守って最終区にたすきを渡した。

 フィニッシュテープを笑顔で切った最終区の竹原さくら選手(同)は「絶対笑顔でテープを切るって決めていた」と話し、「普段の練習ではラストに力が落ちるけど、今日は最後まで自分のペースで走れた」と振り返った。

 武井萌夏主将(3年)は「全国に向けてまとまっていきたい。目指すは入賞」と意気込みを語った。