神村学園、平成と令和つなぐ連覇に死角なし 高地トレでチーム力UP 全国高校駅伝

毎日新聞

全国高校駅伝で2連覇を目指す神村学園の選手たち=京都市内で2019年12月3日午前9時20分、大東祐紀撮影

 女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)は12月22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に5区間21.0975キロのコースで開催される。4年連続26回目の出場となる神村学園(鹿児島)は、都道府県予選タイム1位を引っさげて2連覇を目指す。

 「去年よりも戦力は上。このまま順調にいけば安心だ」。2連覇を狙う有川哲蔵監督(53)の言葉には自信がみなぎる。

 それもそのはず。今年に入って10月の県予選、11月の全九州高校駅伝など五つの大会で新記録を樹立。県予選のタイムは1時間6分32秒で昨年の記録を2分以上も上回った。いずれも2年生の1区・木之下沙椰、3区の黒川円佳、5区の中須瑠菜が前回大会で好走。さらにケニア人留学生のバイレ・シンシア(2年)も加えた盤石の布陣だ。

 経験豊富なメンバーで連覇に近づくために行ったのが、7~8月の大分・久住高原での夏合宿。例年は2週間ほどだが、今年は40日間、約700メートルの高地でトレーニングを積んだ。狙いは「集中的に練習することと、食事を管理して体の負担を軽減する」(有川監督)ためだ。

 連日朝10キロ、昼15キロの走り込みに加え、宿舎と練習場の往復が続き、主将の中須は「精神的にも追い込まれた」と明かす。だが、練習はうそをつかない。9月の九州瀬戸内駅伝で3区の1年・久保心優(全国高校駅伝は補欠登録)が下りの3キロで9分4秒の区間新記録をマーク。有川監督は「レース前に本人に聞くと『9分50秒くらい』と言っていた。本人が自覚するより成長している」と言う。選手層に厚みが増し、競争が激しくなったことで更なるチーム力向上にもつながった。

 前回は5区にケニア人留学生のカマウ・タビタを置いたが、今回は2区にバイレを配置する「先行逃げ切り」をにらむ。昨年より3キロのタイムを20秒近くも縮めた中須に5区を任せられるからこそのプランだ。

 「平成最後の優勝校として、令和元年の優勝は外せない」と有川監督が言えば、中須は「全区間区間賞を獲得して大会新記録に挑戦したい」と意気込む。連覇に死角なしだ。【大東祐紀】