チーム紹介/上 女子・富山商 28年連続28回目 笑顔の集大成へ、闘志 /富山

毎日新聞

全国大会を直前に控え、走り込みをする富山商女子チーム=富山市五福の県五福公園陸上競技場で、高良駿輔撮影

 28年連続28回目の全国大会出場を決めた富山商。「常勝軍団」を3年間引っ張ってきた3年生メンバーにとって今回の都大路は高校生活の集大成となる。

 2017年の全国大会は、出場チームで唯一、全員1年生メンバーで挑んだ。しかし、1時間11分42秒で27位と、目標としていた10位台に届かなかった。当時、3区を走った根塚みのり選手(3年)は「力不足を痛感した。リベンジを果たすために練習に打ち込もうと思った」という。

 メンバーで2回目のシーズンを迎えた昨年。チームの雰囲気は悪かった。「きっかけは思い出せないぐらいささいなこと。一度話さなくなると再び話しかけるタイミングがつかめなくなった」と谷口知穂選手(同)は振り返る。約3カ月間、口をきかず、チームは分裂状態。しかし、谷口選手の誕生日前日に、そろってバイキングに出かけた。これがきっかけで、徐々にお互い、話すようになった。

 そして、昨年11月の県大会を前に、再び一つにまとまった。桜井亜紀選手(同)は「個性が強いからぶつかることもあった。でも、けんかして、お互いいろいろなことが分かるようになった」と、チームが成長したという。

 一皮むけたチームは、県大会を制し、全国大会は1時間9分36秒で16位に。目標にしていた10位台に入り、成長した証しを示した。

 集大成となる今年も、同じメンバーで迎えるはずだった。しかし、昨年の都大路で最終5区を走り、区間10位だった恒川知優選手(同)が体調不良で11月の県大会を欠場。寺松歩穂選手(1年)が代役を託された。

 寺松選手は10月の北信越新人大会で、3000メートル10分5秒を記録した伸び盛りの選手だ。突然のエントリーだったが、緊張に打ち勝ち、区間賞の快走。レギュラーになって、意識も大きく変わった。「最後の大会になる3年生のために、今持っている全ての力を出し切りたい」と意気込む。

 今年の目標は1時間8分台で8位入賞。飯山藍佳主将(3年)は「このメンバーで走ることはもうないと思うとさみしいが、悔いなく、笑顔で終われるレースにしたい」と本番に備える。【高良駿輔】

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 男子第70回・女子第31回全国高校駅伝競走大会が22日、京都市で開催される。県代表として出場する男女2チームを紹介する。