チーム紹介/上 男子 倉敷 再びの頂点見据え /岡山

毎日新聞

石原翔太郎選手を先頭に走る倉敷の選手たち=倉敷市四十瀬の倉敷運動公園陸上競技場で、松室花実撮影

 京都市で22日に開かれる男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)に、男子は倉敷(県代表)と水島工(中国地区代表)、女子は興譲館(県代表)と、昨年に続いて県内から3チームが出場する。本番に向けて準備を進める各チームを3回にわたって紹介する。【松室花実】

 42年連続42回目の出場。昨年の都大路では優勝を果たしたが、新雅弘監督(58)は「今年は夏まで本当に弱かった」と話す。チームが変わったのは、今年8月に広島県庄原市の道後山で3回実施した合宿。朝は13キロの坂道、夜は17キロのクロスカントリーを走り込んで脚づくりに励んだ結果、11月の県予選では2時間3分57秒と大会記録を更新した。

 チームをけん引するのは、県予選1区(10キロ)で区間新記録をマークした石原翔太郎選手(3年)。昨年の都大路では6区を任され、トップの世羅(広島)との17秒差を逆転する好走を見せ、2年ぶりの優勝に大きく貢献した。「持ち味の粘り強い走りでなるべく上の順位でたすきを渡したい」と話す。

 ケニアからの留学生、フィレモン・キプラガット選手(3年)は全国高校総体で3000メートル障害3連覇の実力者。県予選には出場しなかったが、「調子は上がってきている。最後の都大路を走りたい」と意気込む。石原選手と同じく昨年の都大路を経験し、県予選は6区を走った寺元颯一選手(3年)は「昨年の都大路は緊張してしまったので、今年は全力を出し切って悔いの残らないように走りたい」と力を込める。

 2連覇が期待される今年は、練習だけではなく生活面でも優勝校としての自覚を持ちながら過ごしてきた。新チームになった今年1月に、「チーム全員で優勝をつかみ取るために」と、自分から自信を持ってあいさつする▽チームの雰囲気を高める▽素直な心を持ち続ける▽練習を最後までやり切る▽自覚ある生活・交通マナー――の「優勝するための5カ条」を選手全員で考え、毎日、寮での夕食前に復唱してきた。

 そんな選手たちに、新監督は「今年は真面目すぎるくらい良い子たち」と目を細め、「後半が鍵になると思うので、平常心を保って粘り強くたすきをつなげたら」と再びの頂点を見据えている。【松室花実】