チーム紹介/下 女子 昌平 「可能性」信じレベル向上 個々の課題、短時間で集中的に /埼玉

毎日新聞

練習に励む昌平の選手ら=埼玉県杉戸町の昌平高校グラウンドで

 3年連続3回目の全国大会出場となる昌平。県予選では1~4区でそれぞれ区間賞の快走を見せ、1区から一度も先頭を譲らずにゴールテープを切った。選手らの「可能性」を繰り返し説き、短い時間で個々のレベルアップを促している。

 文武両道を掲げる同校は、全ての部活動で原則として朝練習を行わない。女子陸上競技部はメイン練習が1日おきで、練習は2時間以内。スピードトレーニングに力を入れ、走行距離や練習時間が少ない中でも、選手が個々のデータに合った課題に集中的に取り組むよう心がけている。7、8月に計3回行う夏合宿ではクロスカントリーを取り入れ、脚力と心肺能力の向上を図った。

 1995~97年に埼玉栄の監督として女子を全国大会3連覇に導き、2011年から昌平の女子陸上競技部で指揮を執る大森国男総監督は、選手が練習で自己記録に挑戦することをモットーに掲げる。メンバーの中で、中学時代に県全体でトップレベルだった選手は少ない。練習やミーティングでは繰り返し「成長する可能性がある」と説く。「自分の可能性に気がついた子は伸びる」という。

 大森総監督とともに13年から指導する浅賀一恵監督は「チーム状態は上がってきている」と話し、鍵を握る3本柱として鈴木ひらり選手(3年)、四元桃奈選手(2年)、木下紗那選手(1年)を挙げる。

 3本柱の一人である鈴木選手は、県予選で1区を走った。ラスト1・5キロで抜け出して勝利への流れをつくったが、「納得のいくタイムではなかった」と満足していない。全国大会では「(チームメートは)スピード型の選手が多いけれど、自分は持久力が強み。粘っている姿を見せたい」と意気込む。

 昨年の全国大会で4区を走った小松史佳主将(3年)はスピードが強み。県予選は「全国につなげることができてうれしかったが、目標のタイムとはかけ離れていて、良い走りではなかった」と振り返る。都大路への思いは強い。「チームのレベルは昨年より上がっている。5人全員が持っている力を全て出せるようにしたい」。昨年果たせなかった8位入賞を目標に、大舞台に挑む。【平本絢子】


登録メンバー◇

1区 鈴木ひらり(3)

2区 木下紗那(1)

3区 小松史佳<3>

4区 丹羽遥奈(1)

5区 四元桃奈(2)

   高島美結(2)

   境真衣(1)

   藤田仁乃(2)

 ※敬称略、丸数字は学年。黒丸は主将。区間は県予選時

県勢女子の過去10年の成績◇

   年 出場校   順位       タイム

2009 埼玉栄   7位 1時間10分11秒

  10 伊奈学園 23位 1時間12分 4秒

  11 埼玉栄  23位 1時間10分50秒

  12 埼玉栄  15位 1時間 9分58秒

  13 埼玉栄  25位 1時間11分36秒

  14 埼玉栄  21位 1時間11分 4秒

  15 埼玉栄  23位 1時間10分53秒

     春日部東 32位 1時間11分20秒

  16 本庄東  30位 1時間11分30秒

  17 昌平   18位 1時間10分14秒

  18 昌平   21位 1時間10分22秒

     埼玉栄  32位 1時間11分57秒

 ※15年は京都開催50周年を記念し、埼玉栄が県代表、春日部東が北関東地区代表として出場。18年は第30回記念大会で、埼玉栄が県代表、昌平が北関東地区代表として出場。