チーム紹介/中 白鵬女子 悔しさバネに一致団結 /神奈川

毎日新聞

全国大会に向け意気込む白鵬女子の選手たち=横浜市で

 県大会3連覇を果たした白鵬女子の選手らに「今年こそ」という思いは強い。全国大会での成績は昨年が22位、一昨年が20位と、目標としていた入賞(8位以内)に届かなかったからだ。レースの後、みんなの口からこぼれたのは「悔しい」「来年こそは頑張ろう」という言葉ばかりだったという。【洪玟香】

 「大黒柱になるような大エースがいない」。昨年の都大路で4区を走った松田梨里主将(3年)は、今年のチームをこう評する。選手層を厚くすること、選手のレベルを底上げすることが必要と考え、チーム内で競争する環境を整えた。

 佐野純監督(61)は日々、「チャンスは平等にあるが結果は不平等だ」と部員全員の奮起を促した。「夏以降、顔つきが変わった」と部員の目に映ったのは松田主将だ。大きな動作で行う準備運動や、集団で走るときの声掛けなど、チームをまとめようという意欲は部員の意識も変えた。「主将について行くという思いがチームの中で強まった」という。

 練習での8000メートル走では、夏以降、チーム全員でまとまって走ることを意識した。集団から離れていく下級生たちも少なくなかったが、3年生を中心に声をかけ続けると「食らいついてきた」(松田主将)という。チームの団結力が強くなっていると感じた。

 主力選手も、それぞれの悔しさを胸に、自身と向き合った。

 副主将の下里芽依選手(3年)は昨年、都大路で3区(3キロ)を走った。重要な2区(4・0975キロ)を後輩の1年生に譲り、「屈辱を味わった」という。今年、心掛けているのは「強気」だ。「今年の全国大会では、倒れてもいいくらいの覚悟で余力は残さないつもりで走ろうと思っている」と意気込む。

 昨年の都大路で最終5区を任され、5人抜きを見せたエース・小谷真波選手(3年)は「ラストの粘り」をテーマに練習に臨んできた。「駅伝は特に、ラストの気の持ちようが勝負を左右する」。全国の壁の厚さを知るからこそ、普段の走り込み練習でもラスト1本、あと数メートル残す距離を全力で駆け抜ける。県大会で走った1区では、ゴール直前の競り合いをラストスパートで制し、区間賞に輝いた。

 都大路で、悔いのない走りを。小谷選手は「今年こそ、最後は笑って終えられるレースにしたい」と語る。その言葉は、チーム全員の思いを代弁している。


登録メンバー◇

1区  小谷真波 (3)

2区  下里芽依 (3)

3区 ◎松田梨里 (3)

4区  夏川茂子 (2)

5区  村田楓佳 (2)

    梶原真由 (2)

    木下愛海 (1)

    吉元愛莉 (1)

監督  佐野純(61)

県大会の記録

=1時間10分56秒

 ※◎は主将。丸囲み数字は学年。区間は県大会のもの。