チーム紹介/上 男子 遊学館(11年連続12回目) 高地合宿重ね手応え /石川

毎日新聞

11年連続となる都大路での活躍を誓う遊学館の選手たち=金沢市で、井手千夏撮影

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(日本陸連、毎日新聞社など主催)は22日、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場を発着点に男子が7区間42.195キロ、女子が5区間21.0975キロのコースで開催される。県代表として都大路に挑む男子の遊学館、女子の星稜の両チームを2回にわたり紹介する。【井手千夏】

 11月の県予選では、全区間で区間賞を獲得し、2位に13分以上の差をつけ11連覇を達成した。本番ではさらなるタイム短縮を目指し、県勢最高記録となった2時間7分43秒と、17位という前回の成績を上回ることを目標に掲げる。

 前回の都大路では県勢最高記録を更新する一方、1区(10キロ)・2区(3キロ)で出遅れて流れに乗ることができず、3区(8・1075キロ)にタスキを渡したのは33位だった。「前半でいい流れに乗りたい。1、2区がカギになる」と森賀康裕監督(48)は話す。

 1区を走る米林悠斗主将(3年)はケニアからの留学生、カランジャ・ジョスファット選手(同)を除く部員で最速の5000メートル14分25秒のタイムを持つ。部活が始まると一番に走り出す「練習の虫」。11月の北信越大会では後半のペースアップについて行けず区間8位に終わったが、都大路では「後半でペースが上がっても焦らない」と意に介することなく、20位以内でタスキを渡すことを目指す。

 2区は高場冬弥選手(同)の起用が予定される。森賀監督から「天才肌で能力が一番高い」と評価される高場選手は8月後半に肺気胸を患って2カ月間チームから離脱、県予選欠場を余儀なくされた。前回の都大路でも2区を任されたが後半に失速した苦い思い出が残るだけに、最終学年の今年に懸ける思いは強い。「(前回大会の8分44秒を上回る)8分20秒台が目標。必ずチームに貢献する」と活躍を誓う。

 序盤で前回の轍(てつ)を踏まなければ、「(11人抜きをした)前回大会と同じくらいの走りをしたい」と話す3区のジョスファット選手、下りが多い4区(8・0875キロ)で積極性が期待される赤坂優人選手(同)らの走り次第で上位が狙える。

 今夏には御嶽山麓(さんろく)の標高1400メートル近くに位置する岐阜県内の施設で最大4泊の合宿を7回重ねた。森賀監督は「呼吸が苦しい場所で鍛えられた。3年生を中心に10月ごろから状態があがり、タイムがあがってきた」と手応えを感じている。仲間と走る最後の都大路に向け、米林主将は「一人一人最後まで諦めずに精いっぱい自分の走りをして、最後は笑って終わろう」と大舞台を心待ちにしている。【井手千夏】