男子・佐久長聖 ベストの布陣でVへ /長野

毎日新聞

10人そろってジョグで汗を流す佐久長聖の選手たち=佐久市平賀の佐久総合運動公園陸上競技場で

 12日、佐久総合運動公園陸上競技場(佐久市)のトラックには、佐久長聖の全国高校駅伝登録メンバー10人が元気に走る姿があった。高見沢勝監督は「この時期、1人はけが人が出てしまうことが多いが、今年はけがなく全員そろった」と久しぶりにベストメンバーで勝負できる手応えを感じている。目指すは2年ぶりの優勝だ。

鈴木芽吹主将
宇津野篤選手
富田陸空選手
花田樹選手
木村暁仁選手
杉田真英選手
服部凱杏選手
伊藤大志選手
越陽汰選手
古旗朝輝選手
高見沢勝監督

 故障者がいないのは、偶然ではない。日本トップレベルのマラソン選手も担当するトレーナーが、今年は例年よりも高い頻度でレースや合宿に帯同。選手の筋肉の状態を確認し、マッサージをしたり、一人一人の練習の種類や強度を調整したりと気を配ってきた。

 選手自身も故障を防ぐ意識は高い。鈴木芽吹主将(3年)や伊藤大志選手(2年)らは朝練習前に約5分間足湯で足を温めている。冬場は氷点下になることも多い佐久市の厳しい寒さの下、走る前に体の準備をすることでけがを予防している。

 伊藤選手は5000メートルの持ちタイムも13分59秒と昨年から33秒縮め、鈴木主将に次ぐチーム2位の実力にまで伸びた。「昨年の夏以降はけがなく練習を継続できたからこそ、速いペースにも耐えられるようになったと思う」と自己分析する。

 昨年の都大路を経験している鈴木主将、宇津野篤選手(3年)、富田陸空選手(3年)、服部凱杏選手(3年)、伊藤選手の5人が残り、県大会では歴代2位の記録を出すなど、チームの状態は過去と比べても良い仕上がりだ。しかし記念大会で出場校が多いこともあり、他県のレベルも上がっている。「花の1区」が有力視される鈴木主将は「ライバルとなる仙台育英、世羅、倉敷、学法石川などの選手を、突き放すような走りをしたい」と力強く語った。【原奈摘】