/上 男子・中京学院大中京 重圧から解放、快走を エース1区「区間賞狙う」 /岐阜

毎日新聞

練習する中京学院大中京陸上部の選手たち=岐阜県瑞浪市明世町の同市民競技場で

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が22日、京都市の西京極陸上競技場を発着点とするコースで開かれる。県勢は男子・中京学院大中京(瑞浪市)が12年連続39回目の出場、女子・県岐阜商(岐阜市)が初出場。あこがれの舞台となる都大路でのレースに挑む両校を上下に分けて紹介する。【横田伸治】

 12年連続で全国大会出場を決めた強豪・中京学院大中京。だが、今年は3年生選手が少なく、県予選はライバル校の猛追をかろうじてかわしての優勝だった。東海高校駅伝でも、下級生中心のオーダーで臨んだとはいえ、県予選で競り勝った美濃加茂に5分近い差をつけられて敗れた。

 久保田晃弘監督(54)は「歴代で一番弱いチーム。県予選も勝てるか分からない中、選手たちは重圧で硬くなっていた」と振り返る。それでも王者の意地を見せて都大路への切符を手にしたことは、選手たちの自信にもつながった。

 チームをけん引するのは、昨年に続きエース区間の1区を走る中洞将選手(3年)だ。5000メートル14分6秒で、県の高校長距離界では突出した記録を誇る。都大路でも「最低でも10位以内でつなぎたい。区間賞を狙っていく」と意気込む。さらに、「今年の中京は弱いと言われる。だからこそ、『ここまでできる。弱くなかった』と思わせる走りを見せつけたい」と闘志を燃やす。

 主将の鵜飼一颯選手(同)は、チームの士気を高める役割を担った。中学時代はバレーボール部で、陸上競技は高校で始めたが、リーダーシップを買われ部員らから推されて主将に選ばれた。

 苦戦した県予選後、選手たちの緊張が解けて練習態度も散漫になったというが、自発的にミーティングを開きチームをまとめるのに腐心した。鵜飼選手は「都大路のために練習をしてきた。走りたくても走れなかった仲間や他校選手のためにも、3年間の集大成として力を出し切る」と話す。

 下級生の走りにも期待が高まる。県予選でアンカーを務めた伊藤要選手(1年)は、3000メートルの自己記録を入学以降の数カ月で1分近く縮めた成長株だ。「中学生の時、都大路を走る中京選手をテレビ中継で見て、ここに入学しようと思った。どの区間を任されても全力で走る」と、夢の大舞台を見据える。

 県予選後、ほとんどの選手が自己記録を更新するなど、上り調子だ。久保田監督は「『勝たなければいけない』県予選と違って、都大路ではうちに注目している人は少ない。だからこそ、プレッシャー無く、楽しんで走ってほしい」と選手を見守る。「1区で上位に食い込み、最後までできる限り粘りたい。チームナンバーは24なので、24位以内を目指す」と、静かに号砲を待つ。


<出場メンバー>

監督 久保田晃弘(54)

中洞将(3)  14分6秒

鵜飼一颯<3> 15分3秒

熊谷澪(2)  14分54秒

伊藤玄(2)  15分11秒

伊藤要(1)  15分13秒

岡崎樹(1)  15分23秒

若山大晟(2) 15分26秒

安藤雅陽(2) 15分47秒

田畑音藍(1) 15分37秒

浅井孝介(1) 15分52秒

 ※丸数字は学年。白抜きは主将、タイムは5000メートルの自己記録


中京学院大中京

 中京商時代、1974年から22年連続で出場し、79、80年に2年連続で全国優勝。全国大会のベスト記録は2013年の2時間6分35秒(12位)。一昨年4月に中京から現校名に変更。選手全員が寮で共同生活している。