チーム紹介/中 男子 水島工 土台堅く造り高く /岡山

毎日新聞

練習前、有安監督の話を聞く選手たち=倉敷市四十瀬の倉敷運動公園陸上競技場で、松室花実撮影

 選手全員が県内出身の県立校。これまで40年以上も連続出場を果たしている強豪・倉敷に都大路への道を阻まれ続けてきた。今年の県予選でも、倉敷に8分近い差をつけられて2位。ただ、11月に行われた中国大会では各県予選優勝校を除いて最上位となる3位に入り、記念大会で設けられた地区代表枠をつかみ取って念願の初出場を決めた。

 チームのスローガンは「土台は堅く、造りは高く」。夏の合宿で選手たちが考えたもので、「基礎を大事にしながらプラスアルファの練習をすることで強い選手になれる」という意味を込めた。有安務監督(56)は「今年は3年生を中心に意識を高く持って練習に取り組んだことが実を結んだ」と目を細める。週6日のうち、3日はペースを決めないジョグなど自由な練習を行い、自主性を重んじているという。

 エースは県予選、中国大会ともに1区を任された藤原優希選手(3年)。今年は筋力や体幹を改善するため自宅でトレーニングに励んだといい、「良い順位でたすきをつないでみんなの意識を高めたい」と意気込む。

 中国大会で3区を走った小宮山敦成選手(3年)は中学まで野球部に所属し、高校から陸上を始めた。入部当初は練習についていけなかったというが、「みんなに追いつきたい一心」で帰宅後に多い時で40キロを走る自主練習に励み、5000メートルのタイムを1分以上縮めるなど成長した。「全国の強豪と戦えるのが楽しみ」と念願の都大路を心待ちにしている。

 さらにラスト200メートルの追い上げに力がある土倉光貴選手(3年)や、中国大会で区間記録を出した長谷川舜選手(2年)なども活躍が期待される。有安監督が「誰よりも率先して行動し、チームを明るくする存在」と評する和田将希主将(3年)は「最初で最後の都大路。悔いの残らないようベストを尽くしたい」と力を込める。【松室花実】