たすきは五輪へ、中村先輩に続け…伊賀白鳳、互いを支えに 高校駅伝22日号砲

毎日新聞

全国高校駅伝に向け調整する伊賀白鳳の選手たち=三重県伊賀市で2019年12月4日、衛藤達生撮影

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸上競技連盟など主催)は22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に開催される。男子で16年連続31回目の出場、2012、13年には3位の実績がある伊賀白鳳(三重)は、20年東京五輪マラソン日本代表、中村匠吾(27)=富士通=の母校だ。同校は今回、16年ぶりに県予選で敗れた後、中村の活躍を心の支えに、東海大会を制して都大路への切符を勝ち取った。先輩に続く躍進を目指している。

 中村は同校の前身・上野工でエースとして活躍し、08年から3年連続で都大路に出場。3年時の県予選は1区の区間新で走り、チームの大会新記録での優勝に貢献。しかし、都大路では直前にけがをし、1区で前年より2分近く遅い31分48秒で区間44位に沈み、チームも23位に終わった。

 一方、今年の伊賀白鳳は県予選で16年ぶりに優勝を逃した。だが、記念大会で地区大会の成績次第で出場の道が残されていた。そんな時、高校時代の挫折を乗り越えた中村の存在に勇気づけられた。

マラソングランドチャンピオンシップをトップでフィニッシュして東京五輪代表を決めた中村匠吾=東京都港区で2019年9月15日、宮間俊樹撮影

 県内の遠隔地から通う部員もおり、全体練習は放課後の2時間程度。質の高い自主練習が伝統となり、中村もこうした取り組みを重ねてきた。近年は、練習開始時に2人1組となり、その日の自分の課題を相手に伝え、終了時にその達成度を報告し合うなどの工夫を凝らしている。

 東海大会で見事に優勝し、都大路への「たすき」をつないだ。「伊賀白鳳の練習は間違いのないものだ、と改めて確信できた」と田中慎梧主将(3年)。中村の高校時代にコーチとして指導した中武隼一監督(35)は「東海大会後、中村から『母校の走りに刺激を受けている』とのメッセージが来た。今の生徒も刺激を受けている」と話した。

 中村は後輩たちに「チームメートと一つの目標に向けて一緒に練習していた当時は、今でも良い思い出です。選手の皆さんは自分を、そしてチームメートを信じて頑張ってください」とエールを送る。【衛藤達生、荻野公一】

リアルタイムで開会式やレース展開を速報

 毎日新聞ではニュースサイト(https://mainichi.jp/miyako-oji/2019/timeline/)で22日のレース展開をタイムラインで速報する。また、レース前日の21日には、開会式の様子や選手・監督のコメントなども随時伝える。