チーム紹介/下 男子・鎌倉学園 互いに競争、目標はV /神奈川

毎日新聞

都大路に向け調整する鎌倉学園の選手たち=神奈川県鎌倉市で、洪玟香撮影

 両手の人さし指で「1」の文字を作り、青空に向かって突き上げてゴールテープを切った。11月にあった関東大会の最終7区。アンカー・中嶋亮翔選手(3年)は手を振りながらそのままスタンドに向かい、応援席に笑顔でおじぎした。3秒差で藤沢翔陵に敗れ、都大路への切符を逃した県大会から2週間。鎌倉学園は関東ナンバーワンという最高の結果で「リベンジ」を果たし、男子第70回の記念大会で設けられた出場枠を獲得した。【洪玟香】

 県大会。鎌倉学園は1、2、4区で区間賞で、4区までの通算タイムはトップだった。2位・藤沢翔陵との差は23秒。連覇に向け好調な走りを見せていた。しかし、5区の約1100メートル地点で石塚壮一郎選手(2年)のかかとが後続の選手の足にぶつかり、転倒した。

 「これからどうやってレースを進めていくのか」。不安と焦りがこみ上げる中、藤沢翔陵の選手の姿はどんどん遠のいていった。この区間を5位で完走した後、両膝を抱え込み涙が止まらなかった。「(石塚選手に)責任を感じさせてはいけない」と7区・岡田祐太副主将(3年)らは力を振り絞ったが、及ばなかった。

 あの3秒には、何が足りなかったんだろう。全部員19人が考えた。攻めの走りができていたか、ラストスパートで追い上げる力が足りなかったのか、勝負に出るときの適切なタイミングは――。3年生が1年生のときから自主的に始めた選手だけのミーティングで県大会の反省点をぶつけ合った。

 その結果、各選手のレースプランが甘かったという共通認識ができた。関東大会に向け、無料通信アプリ「LINE」のグループ内でそれぞれのプランを共有し、互いにアドバイスした。保田進監督(64)は「互いに気心が知れている。私が言わずとも、限られた練習時間の中で必要な準備を整えるなど、マネジメントができる」と話す。

 大会を目前にしても、激しい競争が繰り広げられた。都大路でたすきをつなぐのは誰になるか。チームを引っ張る児玉真輝主将、力石暁選手の3年生2人に対しては、他の選手が闘志をむき出しにして、刺激し合った。12月に横浜市で行われた記録会では、登録メンバー全員が自己ベストを更新した。

 「県大会で1度負けているから何も失うものはない。とにかく100%の力を出し切る」と決意を語った児玉主将。目標には「全国優勝」を掲げる。


登録メンバー◇

1区 ◎児玉真輝  (3)

2区  中嶋亮翔  (3)

3区  力石暁   (3)

4区  鈴木祐太  (2)

5区  石塚壮一郎 (2)

6区  宮岡凜太  (1)

7区  岡田祐太  (3)

    大木啓矢  (3)

    桜井悠人  (3)

    渡部歩   (2)

監督 保田進(64)

県大会の記録=2時間6分52秒

 ※◎は主将。丸囲み数字は学年。区間は県大会のもの。

リアルタイムで開会式やレース展開を速報

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