/下 女子・県岐阜商 チーム改革、成長実感 双子のダブルエース期待 /岐阜

毎日新聞

県岐阜商の今井哲監督(左)と選手たち=岐阜市長良福光の岐阜メモリアルセンターで

 今大会の女子チームで、全国唯一の初出場となる県岐阜商。今年4月から今井哲監督(54)が再び就任してすぐの快挙だった。悲願達成を支えたのは、今井監督の「選手とのコミュニケーションが何よりも大事だ」というモットーと、さまざまな改革だった。

 今井監督は2008年まで県岐阜商監督を務め、その後、11年間は市岐阜商陸上部で指導に当たった。市岐阜商選手らの積極的な練習姿勢に接するうちに、「県岐阜商に足りなかったのは『やらされる練習』じゃなくて、意味のある練習だった」と感じたという。

 今春に母校の県岐阜商監督に再び就くと、まず、毎朝7時からの朝練習の改革に着手。以前は選手がおのおの学校周辺をランニングしていたが、今年はタイムを計測しながら岐阜メモリアルセンター(岐阜市長良福光)の外周を5~6周走る。毎朝の結果は、数字で残すようにした。

 さらに、男子選手と同走する負荷が高いメニューも取り入れた。主将の加藤愛結選手(3年)は「練習が濃くなってきつくなったが、成長を実感できる」と手応えを話す。

 選手の健康管理の手厚さも特徴だ。今春から、県岐阜商陸上部OGで、アスリートフードマイスターとして活躍する足立歩さんが協力。選手の食事や体調面でアドバイスを受ける。足立さんと今井監督、選手、保護者による無料通信アプリ「LINE(ライン)」グループを作り、貧血などの体調不良を感じた選手が足立さんに気軽に相談できる仕組みだ。今井監督は「練習も健康管理も、選手とのコミュニケーションが土台。会話をして様子を見れば、体調も適切な負荷の練習メニューも分かる」と、チーム改革の手応えを話す。

 「新生」県岐阜商を支えるのは、加藤主将と、双子の若葉選手(3年)のダブルエースだ。加藤主将は直近の記録会で、3000メートルの自己ベスト、9分49秒を出すなど好調をキープする。同じく9分台の記録を持ち、県予選・東海高校駅伝で、ともに1区を任された若葉選手にも期待が集まる。

 加藤主将は「今井先生が来てくれたからこそ、初出場できる。全員がそれぞれベストを尽くしたい」と活躍を誓う。【横田伸治】


県岐阜商

 1904年に旧岐阜市立岐阜商として開校。51年に県岐阜商となる。野球部、バスケットボール部、マーチングバンド部など多くの部活動が全国大会で実績を残している。卒業生にシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんら。


<出場メンバー>

監督 今井哲(54)

加藤愛結<3>  9分49秒

加藤若葉(3)  9分51秒

青井美咲(3) 10分20秒

土田千夏(3) 10分58秒

堀みちる(2) 10分37秒

服部芽生(2) 10分46秒

上野佑菜(2) 10分34秒

増谷百音(1) 記録なし

 ※丸数字は学年。白抜きは主将、タイムは3000メートルの自己記録