女子・豊川 ペース守り上位を 1、2年生の活躍が鍵 /愛知

毎日新聞

県予選会で優勝し、笑顔を見せる豊川の選手たち=愛知県一宮市で

 女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が22日、男子とともに京都・都大路で開かれる。2年連続12回目出場の豊川は、昨年の都大路経験者3人に、力のある1年生が加わった布陣で上位入賞を目指す。【三浦研吾、石塚誠】

 指導歴27年で男女合わせ過去10回都大路に導いた平澤元章監督(66)をして、「今年は今までにない苦しい年」という。5、6月に選手が相次いで体調不良となり、夏場も走れない状態が続いた。県予選会でも接戦となり、最終5区で永井美希選手(2年)が突き放したが苦しんだ。

 ただ、東海大会では古川璃音選手(3年)が復帰し、3区で区間賞を獲得。平澤監督は古川選手について「東海大会後、ガンガン練習して疲れが出た」というが、昨年の都大路ではけがを押し、1区で区間4位の力走を見せただけに、今年も底力を見せられるか。昨年の都大路で3区を走った水谷怜愛選手(同)も県予選会2区で1位となり、調子を上げている。

 レースの鍵を握るのは1、2年生になりそうだ。昨年の都大路でアンカーを務め、区間8位(16分4秒)の力走を見せた永井選手は下りが得意で、今年も5区が有力。今年の3000メートル記録はチーム最速の9分45秒だが、駅伝のために今年はインターハイ出場を狙わず、夏場に走り込んだ。一時体調を崩したが、「少しでもいい順位で走りたい。5区なら16分を切りたい」と前を向く。

 頭角を現してきたのが阪井空選手(1年)。今年1月の都道府県対抗女子駅伝で中学生として3キロを走り、東京五輪マラソン代表の鈴木亜由子選手(28)の中学時代の記録を超えた。県予選会でも1位。都大路はエース区間の1区を任される見込みで、平澤監督も「上りが得意で、本番にも強いので調子を上げてくる。あの子しかいない」と期待を寄せる。阪井選手も「区間でトップ10に入り、チームの流れを自分が作りたい」と意気込む。

 県予選会は約1カ月で状態を仕上げて優勝、昨年の都大路でも6位に導いた平澤監督。「今年も平澤マジックですか」と聞くと、ポケットをガサゴソ。「マジックはないな」と、サインペンを探しておどけるなど悲壮感はない。弱気とも取れる発言は、他校を欺くカムフラージュか。「ペース配分がしっかりしているところを見てもらえたら。最後は達成感が出たらいい」と話す。深澤萌々主将(3年)は「昨年の6位以上を目指し、笑顔で締めくくりたい」と意気軒高。当日の走りに注目したい。


県予選会記録 1時間10分26秒

監督 平澤元章(66)

深澤萌々<3>

野尻琴乃(3) 10分19秒

古川璃音(3)

水谷怜愛(3) 10分 7秒

永井美希(2)  9分45秒

川瀬真由(1) 10分59秒

阪井空(1)   9分48秒

保こなつ(1) 10分26秒

 ※丸数字は学年。白抜きは主将。記録は今年度の3000メートルのベスト記録。