仙台育英・吉居 切れ味抜群のスパート力で男子12年ぶりVに照準 全国高校駅伝

毎日新聞

授業前の朝練習で走り込む仙台育英の吉居大和選手=宮城県多賀城市の同校多賀城校舎で2019年11月23日午前7時4分、伝田賢史撮影

 男子第70回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)は22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に7区間42.195キロのコースで開催される。仙台育英(宮城)の吉居大和(3年)は全国高校総体5000メートルで日本人トップの3位に食い込んだ。都大路ではチームのエースとして、12年ぶりの優勝を狙う。

 細く締まった体から放たれる、切れ味抜群のスパート力。今夏の全国高校総体5000メートル決勝で、4人の外国人留学生に割って入り、3位で表彰台に立ち、「留学生を上回って自信になった」と手応えを深めた。「日本人高校生最強」の称号を手に雪辱の舞台に乗り込む。

 高校屈指のスピードランナーながら、けがに泣いてきた。2年生エースとして臨んだ昨年は、1区で区間42位の大ブレーキ。チームも目標としていた3位に届かず、11位に沈んだ。同年の全国高校総体前に右すねの疲労骨折が判明し、完治こそしていたが「夏場の走り込み不足が影響したと思う」。実力者ぞろいの中でごまかしは利かなかった。

 自主練習で筋力トレーニングを増やした結果、今季はけがなく順調に練習を積んだ。ともに1年時から都大路を走る喜早(きそう)駿介(3年)の存在も大きな刺激だ。5月の県高校総体5000メートルでは16秒差をつけられたが、7月の県選手権では自己ベストを13分55秒に更新する走りでリベンジ。「練習でも競り合ってきたから、ここまで成長できた」と認め合う。

 愛知県田原市出身で、父・誠さんは実業団の強豪・トヨタ自動車(愛知)の元選手。地元の公立中で陸上部に所属しながら、誠さんが組んだ練習メニューで力をつけた。中学3年時の大会で、別の選手を見にきていた真名子圭(きよし)監督(41)から「腰高のフォームで、上背はないのに走っていると大きく見える」と才能を見いだされた。

 思い切りの良さと勝負勘にも優れ、「自分で仕掛けて最後まで勝ちきれる」(真名子監督)のが強みだ。都大路では外国人留学生が走る3区を希望するが、真名子監督は「タイプ的にも吉居が1区」とプランを練る。「区間賞を取って、絶対に優勝したい」。語り口こそ静かだが、大きな闘志を燃やしている。【伝田賢史】

リアルタイムで開会式やレース展開を速報

 毎日新聞ではニュースサイト(https://mainichi.jp/miyako-oji/2019/timeline/)で22日のレース展開をタイムラインで速報する。また、レース前日の21日には、開会式の様子や選手・監督のコメントなども随時伝える。