女子優勝のテープから2年 仙台育英・木村が再び挑む「日本一の景色」 全国高校駅伝

毎日新聞

走り込みに励む仙台育英の木村梨七主将=宮城県多賀城市高橋5の同校多賀城校舎で2019年11月23日午前7時3分、伝田賢史撮影

 女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)は22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に5区間21.0975キロのコースで開催される。仙台育英(宮城)女子のエース・木村梨七(3年)は、今夏の全国高校総体3000メートルで日本人トップの4位で入賞。2年ぶり4回目のV奪還に闘志を燃やす。

 高校入学前は「全国なんて考えてもいなかった」という少女が、国内屈指の高校生ランナーへと飛躍した。今夏の全国高校総体3000メートル、ライバルの日本人選手を持ち前のスパートで振り切り、日本人トップの4位。競技人生の転機となった都大路で、集大成の走りを見せる。

 仙台市出身で、地元の公立中で陸上を始めた。中学3年時に全国中学校体育大会(全中)の1500メートルに出場するも予選落ち。釜石慶太監督(32)の勧めで進学したが、「監督に声をかけられなかったら、陸上は多分続けていなかった」と言うほど。ただ、釜石監督の見方は違った。「目の前の選手に負けたくない気持ちでレースに集中できるから、安定した結果を出せる」

 2年前の都大路で自らフィニッシュテープを切って優勝に貢献したことで、意識が変わった。「今まで全国で勝てたことがなかったけれど、チームなら勝てる」。一人一人の選手ごとに細かく課題を与える釜石監督の指導で力がついたことも実感できた。入部当初は「もう練習は嫌」と周囲にこぼすこともあったというが、誰よりも貪欲に練習に取り組むようになった。

 けがに強い丈夫な体も強さの源だ。夏合宿では1日30キロを走り込むハードな練習環境ながら「よく食べるし、誰よりも練習できる」(釜石監督)。昨年10月の福井国体3000メートルでは、広中璃梨佳(現日本郵政グループ)に次ぐ日本人2位の5位。確たる自信を手にした。

 連覇を狙った昨年の都大路は3位。自身は1区を走ったが、優勝した神村学園の選手に勝てず区間7位に終わった。「思うように坂を上れず、設定タイムより20秒ぐらい遅れてしまった。チームの足を引っ張った」と悔いを残した。2年前に立った「日本一」の景色をもう一度見るために「もちろん優勝を狙う。チーム全体で戦いたい」と気合を入れる。【伝田賢史】

リアルタイムで開会式やレース展開を速報

 毎日新聞ではニュースサイト(https://mainichi.jp/miyako-oji/2019/timeline/)で22日のレース展開をタイムラインで速報する。また、レース前日の21日には、開会式の様子や選手・監督のコメントなども随時伝える。