今年も新たな伝説生まれるか 「花の1区」男女別の見どころ 全国高校駅伝

毎日新聞

開会式で選手宣誓する神村学園の中須瑠菜主将=京都市右京区のハンナリーズアリーナで2019年12月21日、川平愛撮影

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)は22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に男子が7区間42・195キロ、女子が5区間21・0975キロのコースで開催される。21日は監督会議があり、それぞれのオーダーが決まった。エース格がそろう注目の「花の1区」を解説、展望する。

 【男子】

コース概要

 全体のおよそ4分の1を占める10キロの最長区間。5キロ過ぎから上り坂が続き、後半3キロは一転、下りとなる。外国人留学生の起用が除外された2008年以降は、区間終盤の勝負になることが多くなった。いかに上りで体力を温存し、下りのスピードアップに対応できるかがポイント。

主な区間賞候補(かっこ内は学年と5000メートルの自己記録)

 仙台育英・喜早駿介(3年、14分17秒)▽東農大二・石田洸介(2年、13分51秒)▽埼玉栄・白鳥哲汰(3年、14分5秒)▽佐久長聖・鈴木芽吹(3年、13分56秒)▽洛南、三浦龍司(3年、13分51秒)▽鎌倉学園・児玉真輝(3年、13分54秒)

展望

 洛南・三浦は3000メートル障害で30年ぶりに高校日本記録を塗り替えた。昨年大会は1区で9位に沈んだ反省から走法を改善し、12月の記録会で5000メートル13分51秒を出すなど好調を維持する。佐久長聖の鈴木は、優勝した17年大会で1年生ながら6区で区間賞を獲得。昨年はけがに苦しんだが、最終学年となった今年は好調が続いている。前回大会で1区区間賞の埼玉栄・白鳥は今年6月にけがで長期離脱したが「その分、駅伝に勝負をかけてきた」と2年連続を狙う。東農大二の石田は福岡・浅川中3年時に三つの「中学新」を記録した逸材。今年11月の記録会でも5000メートル13分51秒の自己新をマークし上り調子。仙台育英の喜早や、前回1区5位の児玉らもトップをうかがう。

 【女子】

コース概要

 6キロの最長区間は全体の約3割を占め、男子より比重は重い。中間点付近から始まる上り坂は残り約1キロから急勾配となり、ここが仕掛けるポイントとなる。走力だけでなく、上りへの適性が試される。

主な区間賞候補(かっこ内は学年と3000メートルの自己記録)

 仙台育英・小海遥(2年、9分12秒)▽長野東・高松いずみ(3年、9分9秒)▽立命館宇治・三原梓(2年、9分9秒)

展望

 調整が順調にいった3人が区間賞を争う展開か。仙台育英の小海は高校総体3000メートル8位入賞の実力者。昨年は大会2日前にけがが判明し欠場しただけに、1年間、1区を走るために上りを想定した練習を積んできた。立命館宇治の三原は持ち味の安定感を発揮したい。長野東の高松は1年で2区、2年では1区を走り、仕掛けどころを熟知しており、経験で上回る。

    ◇

 過去に「1区」を走った選手はその後、五輪選手へと成長するなど、トップランナーへの登竜門的位置づけがある。男子の日本人歴代1位は、03年に佐久長聖の上野裕一郎(現・立教大男子駅伝監督)が出した28分54秒。同2位にはマラソン日本記録保持者の佐久長聖・大迫傑(現ナイキ)の名前もある。女子は外国人留学生も含め、歴代1位は05年に興譲館・新谷仁美(現ナイキTOKYOTC)の18分52秒。昨年は長崎商・広中璃梨佳(現日本郵政グループ)が歴代2位の19分1秒をマークし、記録更新まであと一歩と迫った。今年も新たな伝説が生まれるか、注目が集まる。

レース展開をタイムラインで速報

 毎日新聞は今大会、高校生ランナーたちによる都大路でのレースの模様を伝えるタイムライン(https://mainichi.jp/miyako-oji/2019/timeline/)を実施する。コース周辺の様子やレースの見どころなどを師走の京都から速報する。