女子・神村学園 19秒差で連覇逃す 先行逃げ切り狙うも焦り 全国高校駅伝

毎日新聞

2区3キロ付近で先頭に立った神村学園のバイレ=京都市で2019年12月22日、山崎一輝撮影

 女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催、SGホールディングス特別協賛)は22日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に5区間21・0975キロのコースで行われ、史上4校目の連覇が懸かった神村学園(鹿児島)は優勝した仙台育英に19秒差の2位だった。

 神村学園が連覇以上に意識したのは、都大路の歴史を塗り替えることだった。「今までと違う勝ち方で(大会)記録にチャレンジした」と有川監督。高校総体1500メートル覇者のケニア人留学生、バイレを2区に起用して先行逃げ切りを狙ったが、出だしから連覇のシナリオに狂いが生じた。

 チームはライバルを仙台育英に絞ってレースを進めたが、1区の木之下が5キロ付近でペースを上げた仙台育英・小海についていけなかった。「緊張でメンタルをコントロールできなかった」と木之下。10秒差以内と想定した1区で、1位・仙台育英との差は34秒に広がってしまった。

 バイレは区間2位の力走でトップに立ったが、有川監督は「目に見えないところで力んで、前半飛ばしすぎていた」。設定タイムの12分15秒から10秒遅く、仙台育英との差は6秒にとどまり、逆転を許す一因になった。

 バイレの2区起用は「貯金」を作って後を走る選手の精神的な負担を減らす狙いもあったが、思ったより差がつかず、焦りを生んだのかもしれない。

 ただ、この日走った5選手はすべて2年生。主将の中須は「来年は(他選手が)走っている背中を見たくない」。涙が乾いた後、目には闘志が宿っていた。【生野貴紀】