夢は中学の先生 筑紫女学園・市原 センター試験目前に4区快走し3位入賞に貢献

毎日新聞

レース後、後輩と抱き合い頰をなでる市原主将(右)=京都市右京区のたけびしスタジアム京都前で2019年12月22日午前11時58分、石井尚撮影

 22日に行われた女子第31回全国高校駅伝競走大会。都大路で過去3度優勝している伝統校・筑紫女学園(福岡)の市原沙南(さな)主将(3年)は、3年連続で大舞台を走った。将来の夢は中学校教師。競技生活の最後と決めて迎えた今大会では、大学入試センター試験の勉強をしながら京都入りし、チームは3年間で最高の3位に見事入賞した。「みんなから大きな贈り物をもらった」とチームメートと抱き合った。

 勉強と陸上の両立を目指し、授業で遅れて途中から練習に参加することもあった。寮では後輩に勉強を教えることもあり、永長(えいなが)里緒選手(2年)は「めちゃくちゃ教え方がうまくて、わかりやすい」と評判だ。

 今大会は4区での起用。区間5位の快走で順位を一つ上げて3位とし、アンカーの永長選手につないだ。「気持ちよく走ってもらおう」。にっこりほほ笑み「笑顔で」と声をかけ、たすきを渡した。現役最後の真剣レースは、3キロを楽しんで走ることができた。

 年明けにはセンター試験を受験する。中学校教師になるために、受験勉強の大詰めが待っている。「駅伝ってチームの絆が大事なんですよ。学校の先生になって、陸上を教えて。自分の経験を子供たちに伝えていければいいな」。チームを表彰台に導いた市原主将は、笑顔で競技場を後にした。【石井尚】