「雲の上」の超人OBに近づけた 佐久長聖・鈴木主将、強者ぞろいの1区で奮闘 全国高校駅伝

毎日新聞

佐久長聖・鈴木芽吹主将(3年)=長野県佐久市で2019年12月12日、原奈摘撮影

 22日に京都市で開催された男子第70回全国高校駅伝競走大会で3位に入った佐久長聖(長野)。OBの村沢明伸選手(現・日清食品グループ)や大迫傑選手(現・ナイキ)の頃のチームが打ち立てた高校最高記録(日本人のみのチーム)の更新を目標に掲げてきたが、及ばなかった。鈴木芽吹主将(3年)は「1年前は『雲の上』の目標だったがここまで近づけた。悔しさは残るが、1年の成果が出た」とさっぱりした表情を見せた。

 静岡県出身の鈴木主将が佐久長聖を知ったのは、小学生の頃に当時東海大の村沢選手と握手したことがきっかけだ。箱根駅伝の観戦のために乗った箱根登山鉄道で、一緒になった。その後、陸上を始め、箱根駅伝での超人的な記録などを知って憧れ、同じ高校に進んだ。

 入学から半年後、ある記録会で村沢選手と5000メートルの同じ組になった。後ろから来た村沢選手と一瞬横並びになり、すぐに突き放された。「一歩一歩の進み方が自分とは全く違った」。それから2年。「まだまだ追いつけないが、近づいている」。今大会、1区でトップから11秒差の7位となり、奮闘を見せた。

佐久長聖・富田陸空選手(3年)=長野県佐久市で2019年12月12日、原奈摘撮影

 7区の富田陸空(りく)選手(3年)は、大迫選手に憧れて佐久長聖に入学。大迫選手のように、両手でガッツポーズを決めてフィニッシュしたかったが、かなわなかった。「自分がもっと走れていれば」と悔やむが、「ずっと高いレベルを目標にしてきたから成長できた。大学でもトップを目指したい」。涙ぐみながらも、前を向いた。