「3年間で人生変える」監督の熱意に応え「まだまだ上を」男子・宮崎日大7位 全国高校駅伝

毎日新聞

トラックで1人抜き7位でフィニッシュした曳田道斗選手をねぎらう藤井周一監督(右)=京都市右京区のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で2019年12月22日午後2時36分、塩月由香撮影

 創部9年目で初入賞を果たした宮崎日大の藤井周一監督(37)は古豪、西脇工(兵庫)出身で全国高校駅伝の優勝経験もある。今回走った7人のうち3人は中学まで野球部やサッカー部。藤井監督が駅伝の楽しさを説き、選手が監督を信じて厳しい練習に励み大躍進を遂げた。

 藤井監督は西脇工1、2年時に全国高校駅伝大会で優勝を経験し2度区間賞を取った。大学では箱根駅伝に出場。卒業後は日清食品で陸上を続けた。

 監督自身、高校時代に才能を引き上げられた経験から「駅伝はやればやっただけ結果が出る」「3年間で人生を変える経験をしよう」と経験を問わず宮崎・熊本県内の才能ある生徒に声をかけた。昨年、初めての都大路で、けが人もいた中12位と健闘。手応えを感じ、大会翌日に訪れた京都市内の神社で来年の目標を「日本一」と書いた。

 それから1年間は練習がより厳しくなった。主将の湯浅仁選手(3年)は「監督が自分たちを信じてくれるんだから自分たちも監督を信じよう」とチームの心を一つにまとめていった。

 レースでは、強豪ひしめく中、選手たちは区間新も飛び出す力走をみせた。入賞内の8位でたすきを渡された曳田道斗選手(2年)は「一つでも上を目指してやろう」と最後の力を振り絞り、トラック後半で1人抜いた。

 フィニッシュ後、藤井監督は「よくやった」と笑顔で曳田選手の頭をなで、こうたたえた。「まだまだ上を目指せる」【塩月由香】