男子・学法石川5位 県記録更新 女子・学法石川、意地の22位 男子・田村32位、会心の記録  /福島

毎日新聞

5位でフィニッシュする学法石川の加藤駆選手=京都市右京区たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)、木葉健二撮影

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が22日、京都市右京区のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に行われた。県代表として男女そろって出場した学法石川は、男子が一時、先頭に立つなど序盤から好位置でレースを進め、5位(2時間2分43秒)でフィニッシュ。同校が昨年の都大路で作った県高校記録を9秒更新した。女子は3区で順位を上げるなど意地を見せて22位(1時間11分54秒)。9年ぶりの出場となった田村の男子は目標としていた2時間7分台を上回る、2時間6分56秒を記録し、32位と健闘した。【磯貝映奈】

男子、学法石川5位 一時は首位、県記録更新

 学法石川の男子は初優勝と、昨年の都大路で作った県高校記録の更新を目標に臨んだ。

 各校のエースが集う1区は、チームで唯一3年連続の都大路出走となった松山和希選手(3年)。レースは序盤からハイペースで集団は縦長に分かれる展開。「いつ離されるか分からないくらい苦しかったが、意地だけで走りきった」と先頭と2秒差の2位で中継所に飛び込んだ。

 2区の山口智規選手(1年)は、スタート直後、持ち前のスピードを武器に一気に加速し、先頭に立った。「最初の1キロを想定よりもかなり速いペースで走ってしまった」と後半に失速し、2位に後退したが、先頭と2秒差でたすきを託した。

 3区の渡辺亮太選手(3年)は、留学生に追われる展開。1区の松山選手の好走を受け、気合を入れて臨んだが、前半をオーバーペースで走ってしまった。「中間地点付近から思うように進めなくなった」と言い、6位でたすきをつないだ。

 4区の高槻芳照選手(3年)は松田和宏監督が「今年1番成長した」と評価する。最初で最後の都大路は「上りを使って前の選手をかわそうとしたが、うまくいかなかった」。それでも攻める気持ちを忘れず走りきった。

 5区を任されたのは藤宮歩選手(1年)。国体優勝など、全国大会での経験と勝負強さを買われた。期待に応え、得意のラストスパートで集団から飛び出し区間6位の走りで順位を二つ上げた。

 6区の長谷部慎選手(3年)は積み重ねてきた練習が評価され、初めて出走メンバーに選ばれた。順位の入れ替わりが激しい展開に苦戦したが、前の選手が見える位置でアンカーの加藤駆選手(3年)につないだ。

 「一つでも順位を上げよう」。加藤選手は前の選手だけを目指して走ったが「近くの選手が気になり集中できなかった」。それでも順位を一つ上げてフィニッシュした。県高校記録を9秒更新したが、優勝を目指していた選手たちの涙は止まらない。「この悔しさを忘れず、来年も頑張ってほしい」。加藤選手は初優勝の目標を後輩に託した。

悔しさ「箱根」で晴らす 男子・学法石川3区 渡辺亮太選手(3年)

学法石川・渡辺亮太選手(3年)

 「悔しいです」と何度も口にし、うつむいた。最後の都大路は悔いの残る結果となったが「3年間充実していたし、成長できた。都大路はみんなが輝ける場所」と振り返った。

 同学年には絶対的エースの松山和希選手(3年)がいた。松山選手は入学時から、実力上位選手がそろうAチームで練習していたが、渡辺選手はCチーム。男子の練習についていけず、女子と練習していたこともあった。エースの背中に追いつくために朝練は誰よりも長く、練習でも1人だけ1周多く走るなど人一倍努力してきた。

 今年は松山選手と「エース2枚看板」を目指し、苦手なスピード練習に力を入れた。長距離を走り込むよりも、短い距離を複数本、継続して練習することを意識したという。

 自信を持って臨んだ今大会で任されたのは昨年、松山選手が日本人トップの記録を残した3区。「とにかく攻めて、自分も日本人トップを狙う」と意気込んだが、留学生やエース級がそろう全国の舞台は厳しかった。「必死に前を追ったが、つけなかった。松山はすごい結果を出したのに情けない」

 来春からは、松山選手とともに箱根駅伝の上位常連校、東洋大へ進学する。「この悔しさは絶対に忘れない。大学では絶対に負けない」。次のステージでの活躍を誓った。【磯貝映奈】

田村32位、会心の記録

32位でフィニッシュする田村の岩井駿介選手=京都市右京区たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で

 9年ぶりの都大路出場となった田村の男子。今年のチームでは一度も記録したことがない2時間7分台を目標に挑んだ。

 1区は5000メートルでチーム最速の生田目惇選手(2年)。佐藤修一監督が「1区を任せられるのは惇しかいない」と信頼するエースは、序盤からハイペースな展開に対応し、集団の中でレースを進めた。だが、事前に課題として挙げていた上り坂で集団から離れてしまった。「普段から高低差のある場所で練習していたが、全国の厳しさを実感した」と、26位でたすきを渡した。

 2、3区は順位を落としたが、4区の斎藤彰人選手(2年)が順位を三つ上げる好走。「都大路では1キロ2分55~57秒で走る選手がたくさんいる。自分の実力が分かり、課題が見えた」

 5区の石井楓馬主将(3年)はレース前に「5区の短い区間に選ばれたのは意外だった」と話していたが、「任された区間でしっかり走るだけ」と意地の走りで順位を一つ上げた。

 6、7区で順位を落とし、32位でのフィニッシュとなったが、目標の2時間7分台を上回る2時間6分56秒を記録。アンカーの岩井駿介選手(3年)は「最後は出し切って終わることができた。順位は満足できないが、目標タイムは達成できてうれしい」と笑顔で話した。

女子 学法石川、意地の22位

22位でフィニッシュする学法石川の黒江彩聖選手=京都市右京区たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で

 女子は過去最高の15位以内を目標に挑んだ。1区を任されたのは、3000メートルでチーム最速記録を持つ長谷川莉子選手(2年)。3キロすぎに集団が縦長になると、第2集団の後方でレースを進めた。「残り3キロから苦しかったが、応援してくれる人たちの顔が思い浮かんだ」とペースを徐々に上げ、21位でたすきをつないだ。

 2区の湯田真奈美選手(3年)は中間地点から足が重くなり、苦しい走りとなったが「自分に負けるな」と言い聞かせて走りきった。

 湯田選手から「頑張れ!」と声をかけられて走り出したのは3区の大河原萌花選手(1年)。登録メンバーで唯一の1年生で「走れなかった先輩の分まで期待に応える走りをしたい」と奮闘。前半から攻めの走りで順位を四つ上げた。

 4区の大須賀ミウ選手(3年)は、今年の県大会を走ることができなかった。悔しさが分かるだけに「走れなかった3年生2人の思いも背負って頑張ろう」と順位を維持した。

 初めての都大路でアンカーの大役を任されたのは黒江彩聖選手(2年)。レース前「みんながつないできてくれたたすき。しっかり握りしめて笑顔でゴールしたい」と話していたが、フィニッシュ後、待っていた赤間陽菜主将(3年)に肩を抱かれると、悔しさで涙が止まらなかった。「自分の思い通りのレースができなかった。あと1年(都大路出場の)チャンスがあるので、一から出直したい」と雪辱を誓った。


男子・学法石川の記録

区間 選手   区間記録      順位 総合

1区 松山和希 (28分50秒)  2位 2位

2区 山口智規  (8分15秒)  8位 2位

3区 渡辺亮太 (24分32秒) 22位 6位

4区 高槻芳照 (23分34秒) 20位 7位

5区 藤宮歩   (8分41秒)  6位 5位

6区 長谷部慎 (14分29秒)  8位 6位

7区 加藤駆  (14分22秒)  5位 5位

男子・田村の記録

区間 選手   区間記録      順位  総合

1区 生田目惇 (30分06秒) 26位 26位

2区 富岡晃世  (8分38秒) 39位 29位

3区 高橋樹也 (24分58秒) 39位 34位

4区 斎藤彰人 (23分50秒) 28位 31位

5区 石井楓馬  (8分52秒) 20位 30位

6区 矢内允  (15分33秒) 56位 31位

7区 岩井駿介 (14分59秒) 29位 32位

女子・学法石川の記録

区間 選手    区間記録      順位  総合

1区 長谷川莉子 (20分36秒) 21位 21位

2区 湯田真奈美 (13分58秒) 28位 24位

3区 大河原萌花 (10分04秒) 15位 20位

4区 大須賀ミウ  (9分53秒) 16位 20位

5区 黒江彩聖  (17分23秒) 29位 22位