世羅、男女とも12位 /広島

毎日新聞

 京都市右京区のたけびしスタジアム京都を発着点に22日開かれた男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)で、県代表としてアベック出場した世羅は男子(7区、42・195キロ)が2時間3分31秒、女子(5区、21・0975キロ)が1時間9分30秒で駆け抜け、いずれも12位でフィニッシュした。入賞は逃したものの、女子の2区でテレシア・ムッソーニ選手(2年)が区間新記録を樹立するなど粘り強い走りを見せ、応援に駆けつけた人たちから拍手が送られた。【手呂内朱梨】

粘り、全力で追いあげ 男子

12位でフィニッシュする新谷紘ノ介選手=たけびしスタジアム京都で、木葉健二撮影

 昨年準優勝の雪辱を期した男子だったが、戴冠は来年に持ち越された。1区(10キロ)の倉本玄太主将(3年)は、号砲と同時に先頭集団を形成したものの中間地点付近で失速。「後続に楽に走ってもらいたいと思ったが……」と涙を浮かべた。

 ただ、粘り強さは随所に見せた。2区(3キロ)を35位でスタートした吉本真啓選手(2年)は、区間記録に迫る力走で28位に躍進。昨年と同じ3区(8・1075キロ)を任された中野翔太選手(3年)も区間3位で駆け抜け、4区(8・0875キロ)のジョン・ムワニキ選手(2年)に17位でたすきを渡した。

 5区(3キロ)の吉川響選手と6区(5キロ)の塩出翔太選手の1年生コンビも健闘した。塩出選手は「実力がなく、まだ全国レベルではないと思った」と振り返ったが、一つ順位を上げて7区(5キロ)の新谷紘ノ介選手(2年)に14位でつなぐ。

 「状態は今までで一番良く、気負うところもなかった」という新谷選手は6人の思いがこもったたすきを胸に快走を見せ、トップとの差を13秒縮めて2時間3分31秒でフィニッシュした。レース後は「たすきを通じ、みんなの頑張りが伝わってきた。明日からまた、来年に向けて頑張りたい」と前を向いた。

2区、新記録で存在感 女子

懸命な走りを見せ12位でフィニッシュする神笠知子選手=たけびしスタジアム京都で、木葉健二撮影

 女子は、昨年より五つ順位を上げて12位でフィニッシュした。入賞は逃したものの、2区(4・0975キロ)のテレシア・ムッソーニ選手が区間新記録の12分15秒で走り、存在感を示した。

 中川久枝監督(58)が「鍵」と語っていた1区(6キロ)は、山際夏芽主将(2年)に委ねられた。「何も考えずに走ろうと思っていたが、どんどん離されて焦ってしまった」。中盤から苦しみ、トップから1分3秒差の20位でムッソーニ選手にたすきをつないだ。

 ムッソーニ選手はぐんぐん加速し、区間記録を10秒更新する異次元の走りを見せる。4位まで順位を上げ「目標の12分20秒を超えうれしい」と笑顔を見せた。3区(3キロ)は、今季故障に悩まされた加藤小雪選手(2年)が力走。下り坂が長い4区(3キロ)の永地由香里選手(2年)に6位でたすきを託した。

世羅の健闘をたたえる来場者=世羅町川尻の道の駅世羅で、渕脇直樹撮影

 5区(5キロ)の神笠知子選手(2年)は、入賞圏の8位でスタート。「後半にペースを上げよう」と走り始めたが、4選手に抜かれてしまう。競技場に戻り、前をゆく常磐(群馬)と成田(千葉)に迫ったが、12位でフィニッシュした。「前の2人を抜かそうと思ったが、力不足だった。来年リベンジしたい」と誓った。

地元道の駅でも健闘をたたえる

 世羅町川尻の道の駅では世羅を応援する催しがあり、多くの町民らが声援を送った。

 建物の壁面に中継映像が投映される中、女子は2018年の成績を上回り、男子も序盤の遅れを挽回する懸命の走りを見せ、来場者は拍手をして健闘をたたえた。府中市上下町の会社員、大畑範章さん(68)は「来年こそアベック優勝を」と期待していた。【渕脇直樹】