県勢3チーム健闘光る 大牟田、力走の18位 自由ケ丘、8位入賞 筑紫女学園、雪辱の3位 /福岡

毎日新聞

8位でフィニッシュする自由ケ丘の西村選手(左)

 京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に22日開かれた男子第70回、女子第31回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)。県勢は女子で5年連続26回目の筑紫女学園が1時間8分24秒で3位。優勝した2002年以来のトップ3入りを果たした。男子は初出場の県代表・自由ケ丘が2時間2分57秒の8位で入賞した。2年連続42回目の北九州地区代表・大牟田が2時間4分42秒で18位だった。【石井尚、宮城裕也】

 ◆男子

大牟田、力走の18位 昨年より4分40秒短縮

 県予選で敗れ北九州地区代表で出場した大牟田は、昨年よりタイムを4分40秒縮める力走で悔しさを晴らすたすきリレーを見せた。

 メンバーで唯一の3年、吉冨純也選手が1区を務めた。序盤は先頭集団に食らいついたが、5キロ過ぎから徐々に離され、24位でたすきをつないだ。「もう少し頑張れれば」と吉冨選手は振り返ったが、赤池健監督は「よく粘った」とたたえた。

 2区の神谷青輝選手(2年)は26位に順位を落としたが、3区の荒巻朋煕選手(1年)は前を走る他校の選手たちを積極的に追いかけ25位にとどまる。

18位でフィニッシュした大牟田の林選手

 4区の太田蒼生選手(2年)は昨年の都大路を経験。「1秒の大切さを学んだ」と経験を生かす走りで、区間6位の快走で順位を20位に上げた。

 5区の馬場賢人選手(1年)は区間17位の走りで6区の川崎颯大選手(2年)につないだ。アンカーの林虎大朗選手(同)は「トラック勝負」と競技場に戻ったラスト400メートルで1人を抜き去り、18位でフィニッシュした。

 林選手はレース後「今年は県予選を勝てず、悔しい思いをした。来年は県予選を勝って、もっといい順位でゴールしたい」と来年を見据えた。

選手たたえる拍手 部活の生徒ら130人、母校でテレビ応援

画面を通して声援を送る生徒たち

 大牟田高(大牟田市草木)では、吹奏楽部や野球部などの生徒ら約130人が視聴覚室の大型テレビで応援した。

 レースは序盤から徐々に順位を上げていく展開に。一時は26位だったが、6区の川崎颯大選手(2年)が20位でアンカーにつなぐと最後は18位でフィニッシュ。昨年の31位を大きく上回る順位に、生徒たちから健闘をたたえる拍手が送られた。

 川崎選手と同じ中学出身という野球部の春木太陽さん(17)は「刺激になった。自分も頑張って甲子園で活躍したいと思った。帰ってきたら『お疲れさま』と言います」と話していた。【井上和也】

自由ケ丘、劣勢挽回 初出場で8位入賞

 序盤の劣勢を3年生が巻き返し、自由ケ丘が初出場で見事入賞を果たした。

 チームトップの走力を誇る1区の山本歩夢選手(2年)で先行を狙った。前半は上位につけたが「ハイペースな集団についていけず余裕が無くなった」と5キロ近くの上りから徐々に離され、23位で後続に託した。

 「何とかチームに勢いをつけたい」と2区の緒方春斗選手(3年)が18位まで追い上げると、3区の塚田翔伍主将(同)も14位まで順位を上げた。

 圧巻の走りを見せたのは4区の松並昂勢選手(同)。「2、3区が頑張って順位を上げてくれたことが力になった」と後続が迫ったことでペースを上げ、6人を抜き去り、一気に入賞圏内の8位まで追い上げる区間賞の快走。続く5区の高木政宗選手(同)、6区の尾方馨斗(同)も入賞を狙える位置を維持しアンカーにつないだ。

 9位でたすきを受けた7区の西村真周選手(1年)は前を走る選手と競り合う。トラック勝負で突き放されたが「最後は笑顔でゴールするんだ」と全力で腕を振り、残り200メートルで別の選手を追い抜き8位でフィニッシュ。待ち構えた選手たちと涙を流して抱き合い喜びを爆発させた。

 ◆女子

筑紫女学園、雪辱の3位 1年生コンビが快走

3位でフィニッシュする筑紫女学園の永長選手

 筑紫女学園が15位だった昨年の雪辱を果たした。

 「前半は位置取りと集団に食らいつく」。1区の池田朱里選手(2年)はスタートで遅れた昨年の苦い経験を生かした。2キロ地点で先頭が抜け出したがペースを崩さず落ち着いて第2集団をキープ。後半の勾配は苦しみつつも「誰が走ってもきつい地点。我慢して勝つという気持ちを大事にした」と粘り、5位の好位置でつないだ。

 2区の中才茉子選手(1年)も外国人選手がひしめく中で好位置を維持。故障から復帰した3区の柳楽あずみ選手(同)も7位から4位に順位を上げ、1年生コンビが力を発揮した。

 4区の市原沙南主将(3年)は「池田が良い位置につけ、1年生2人が守ってくれた。思い切り力を出して楽しんで走る」と12秒差あった前の選手を1キロ地点の下りで捉え、3位に浮上。アンカーの永長里緒選手(2年)につないだ。永長選手は1キロ地点で2人の選手に並ばれたが落ち着いて併走。「競ったときのスパートの判断が難しかったが全員がつないでパワーをもらっていた」と終盤で突き放し、3位でフィニッシュ。笑顔で右手をつき上げ、仲間たちと喜び合った。

〔筑後版〕