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疑問氷解

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将棋の駒はなぜ五角形?

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せつはいろいろありはっきりしない

 Q どうして将棋しょうぎこま五角形ごかくけいなの?(福島県郡山市ふくしまけんこおりやまししょう6・池田康平いけだこうへいさん)

 A 将棋しょうぎたゲームは世界各地せかいかくちにありますが、日本将棋連盟広報課にほんしょうぎれんめいこうほうか山口恭徳やまぐちやすのりさんによると、五角形ごかくけいこま使つかうのは日本にっぽんだけだそうです。そしてその理由りゆうは、じつははっきりわかっていません。

 将棋しょうぎ祖先そせんは、やく4000年前ねんまえにインドであそばれていた「チャトランガ」だとわれています。これがペルシャ(いまのイラン)を経由けいゆして西にしひろがってヨーロッパのチェスになり、中国ちゅうごく東南とうなんアジアを経由けいゆしてひがし日本にっぽんわたって将棋しょうぎになったとかんがえられています。

 日本にっぽん将棋しょうぎは、いつできたかはっきりわかりませんが、日本にっぽん一番古いちばんふるこまは、平安時代へいあんじだいの「天喜てんぎ六年ろくねん」(1058ねん)としるされた木簡もっかん(ノートわりのふだ)と一緒いっしょに、奈良市ならし興福寺こうふくじ以前いぜんあった場所ばしょつかりました。このこまは、いま将棋しょうぎこまちか五角形ごかくけいをしていました。

 なぜ五角形ごかくけいなのかについては、いろいろなせつがあります。「前後ぜんご(どちらにすすんでいるか)がわかりやすく、ったこまでもきをえるだけで自分じぶんこまとして使つかえるから」「日本にっぽん仏教ぶっきょうてら使つかわれる塔婆とうばかたちにヒントをたため」などがあります。塔婆とうばは、供養くようのためにおきょうなどをいててる細長ほそながいたで、将棋しょうぎこまのようにさきがとがっています。むかしは、外国がいこくからはいった文化ぶんか最初さいしょれるのは、身分みぶんたか僧侶そうりょだったので、身近みぢかにあった塔婆とうば参考さんこうにした可能性かのうせいがあります。

 将棋しょうぎは、最初さいしょ僧侶そうりょたのしむようになり、それからひろまったとかんがえられます。織田信長おだのぶなが豊臣秀吉とよとみひでよし戦国武将せんごくぶしょうもたしなんだとわれていて、徳川家康とくがわいえやすは、将棋しょうぎすのをなりわいとする棋士きししろかかえて給料きゅうりょうはらっていたとの記録きろくのこっています。【大井明子おおいあきこ

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