プログラミングを学ぶ機会は、専門の教室やワークショップ、学校の授業などさまざまあります。インターネット上には、無料の教材もあります。プログラミングを教える人たちから、自分で学べる教材や取り組み方を聞きました。【浅川淑子】
■公開されている無料教材
インターネット上に公開されている「Code Studio」は、プログラミングの講座などでよく利用される無料の教材です。アメリカで2013年に開設され、14年には日本語のページもできました。
初心者向けには、4~6歳向けや6~18歳向けなど、年齢に応じた四つのコースがあり、各コースに約20のステージが用意されています。コンピューターの操作法や、順番に処理する「シーケンス」、繰り返しの「ループ」、条件の「コンディション」など、プログラミングの考え方をそれぞれのステージから学べます。解き方は動画でわかりやすく紹介されるため、読み書きが苦手な子どもでも使えます。
ステージをクリアすると「あなたは今6行のコードを書きました」などと表示され、プログラミングの言語ではどのように表示されるのかを知ることができます。
■楽しく学ぶきっかけを
この教材の日本語化を進めたのは、プログラミング教育を推進する団体「みんなのコード」代表の利根川裕太さんです。利根川さんは、プログラミングを学ぶきっかけを与えるアメリカの学習体験会「アワー・オブ・コード」を日本でも広げようと、昨年7月に同団体を設立しました。
今年は5月5日のこどもの日に、全国100か所で1万人の子どもたちを対象に体験会を開きました。「Code Studio」のほか、プログラミングのロボットキットでもよく使われる教材「スクラッチ」、コンピューターの基本を学びながら自分で描くキャラクターを動かせる「ビスケット」などの教材も紹介しています。利根川さんは「ITによって社会が変わる時代、コンピューターが社会をいい形に変える楽しいものだと知って、好きになってほしい」と話します。=2面につづく
親子プログラミング体験会
「みんなのコード」が親子向けに、各種教材を紹介します。日時は12月11日(日)10時半~13時半、東京都中央区日本橋浜町のプラザマーム2階。参加費無料。申し込みは、http://ptix.co/2edCu1E