原爆ドーム周辺で、試験点灯されたLED電球のイルミネーション
広島市の原爆ドームが世界遺産に登録されてから7日で20年を迎え、市は周囲の樹木12本などを約5万個の青色発光ダイオード(LED)電球で装飾するイルミネーションを実施します。しかし、市民から「鎮魂の場にふさわしくない」と疑問の声があがっています。
試験点灯があった6日、市民ら約20人が中止を求めて詰め掛けました。市は「商業的な催しではなく、慰霊の場であるドームを多くの人に知ってもらう目的」と説明しています。一方、広島県原爆被害者団体協議会は「説明を受けた時は樹木3本にしか電飾はなかった。電飾だけが目に入り、鎮魂の場にふさわしくない」と話しています。イルミネーションは来年2月5日まで実施する予定です。