皮がくっつくのを防ぐため
Q なぜ肉まんのうらに、うすい紙があるのですか。なぜ紙をはがすと、肉まんの皮が丸い形でくっつくのですか。(神奈川県横浜市、小4、女子)
A 中華まんじゅうとは、小麦粉を発酵させて作った皮に、ラード入りのあんや、ひき肉と野菜などを包んで蒸したまんじゅうのこと(小学館「大辞泉」より)。肉まんやあんまんが定番です。寒い日は、あつあつの中華まんをハフハフしながら、ほおばるとおいしいですよね。中華まんの製造・販売をしている会社「山崎製パン」(東京都千代田区)に聞きました。
中華まんの皮が、もちもちでふわふわしているのは、蒸し器で蒸しているから。蒸し器に入れるとき、中華まんを蒸し網に乗せます。その際、蒸し網と中華まんの皮がくっつくのを防ぐために、薄い紙を敷いています。
紙には、中華まんの皮がくっつかないよう特別な加工をしています。しかし、中華まんがずれないように、わざと一部加工をしていない部分もあります。その部分に中華まんの皮が丸い形で残ることがあるのだそうです。
みなさんは何味の中華まんが好きですか? 生チョコまん、海鮮明太チーズまん、月島もんじゃまん、牛カルビまん、激辛四川風麻婆肉まん……。どんどん、ユニークな中華まんが増えていますよね。
「ヤマザキ」では、肉まん、ピザまん、あんまん(つぶあん、こしあん)、ビーフカレーまんの5種類を販売しています。製造を始めたのは、今から63年も前。よく売れるのは、冷え込み始める11月なのだそうです。
ちなみに、1月25日は「中華まんの日」。1902(明治35)年のこの日、北海道旭川市で日本の観測史上最低の気温氷点下41度を記録しました。これにちなんで、寒い日には中華まんを食べて温まってもらおうと制定されました。同じ理由で、この日は「ホットケーキの日」にもなっています。【出水奈美】