100歳を過ぎても現役の医師として活躍を続けていた聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さん=写真=が18日朝、亡くなりました。105歳でした。
日野原さんは1911年に山口県で生まれ、10歳の時に病気で意識不明になった母親を救ってくれた医師に憧れるようになりました。41年に聖路加国際病院で内科医として働き始め、病気を予防するための医学の大切さを説き、患者の立場に立った医療を理想に掲げました。
2003年から全国の小学校200校以上で「いのちの授業」を開き、「命は生きている時間そのもの。大人になったら、自分の時間を誰かのために使ってほしい」と語りかけました。ミュージカルの脚本を手がけるなど活動の幅も広く、13年10月には毎小の「あの人に会った」にも登場して「やりたいことがいっぱいあって、7年後の予定も入っています」と話していました。