夏休みの間、プログラミングを楽しんでいますか?
今、新しいゲームを作っているよ。音や得点を入れて、もっと楽しめるようにしたいな。
私は海中の写真を背景にして、海の生き物がたくさん登場する物語のアニメーションを作っています。でも、クラゲを上下に動かしたり、ウミガメが泳ぐ速さを変えたりできなくて、だれかに相談したくなってきました。
そんなときにおすすめの場所を紹介しましょう。全国90か所以上で開かれている「CoderDojo(コーダー道場)」です。コンピューターに詳しい大学生や大人が、7~17歳の子どもたちを対象にプログラミングを教えてくれます。
道場? どんな修行をするの? 厳しい先生がいないところがいいな。
コーダー道場は2011年にアイルランドで始まり、今は世界69か国1250か所以上で開かれています。地域の大人が子どもたちにプログラミングを伝える目的で、基本的に無料で開かれています。参加者の自由なペースで進め、知りたいことも聞ける場所です。千葉県柏市にある「コーダー道場柏」をのぞいてみましょう。
スクラッチのキャラクターでゲームを作っているね。
コーダー道場柏は、現在大学生の宮島衣瑛さんが高校1年生のとき、知り合いの子どもたちを集めて始めました。運営を始める約1年前、宮島さんはウェブサイト上で使えるプログラミング教材「スクラッチ」を開発したアメリカの大学に行く機会があり、そこでコーダー道場の存在を知ったそうです。今は主に週末、柏市や千葉県流山市など複数の拠点で、毎回約20人の子どもたちに、スクラッチのゲーム作りなどを教えています。発表する時間も設けていますよ。
どんな授業をするの?
学校ではないので、決まった進め方はありません。初めて参加する人には、メンターと呼ばれる大学生や大人が、スクラッチの動かし方を教えてくれます。この日、新しく参加した人は、ネコをたたくと「ニャー」と音を出す「ねこたたきゲーム」を2時間で完成させていました。
わからないことがあっても、教えてもらえるんだね。
毎回来ている人は、自分でどんどん進めています。柏市の小学5年生、大柴宙土さんは、足し算や引き算の答えをあてる「計算ゲーム」を作り、道場の参加者に遊び方を教えていました。
遊びながら勉強もできるようになったら便利ね! 何年も経験を積んで、ゲーム作りができるようになったのかしら。
大柴さんは昨年始めたばかりだそうです。スクラッチだけではなく、ロボット作りに挑戦している人もいます。みなさんも夏休みを利用して、近くの道場を訪ねてみてくださいね。【まとめ・浅川淑子】
「コーダー道場柏」代表、宮島衣瑛さんの話
自分を表現する方法として、プログラミングに挑戦してください。道場により特色があり、アプリの開発やホームページの作成ができるところもあります。気軽に遊びに来てください。全国の開催地や日時は、ウェブサイト(https://coderdojo.jp/)で確認してください。
みんなのコード
監修:一般社団法人みんなのコード
「すべての子どもがプログラミングを楽しむ国にする」とのミッションのもと、日本全国の小学校でのプログラミング教育の普及活動をしている非営利法人。http://code.or.jp