今回は、プログラミングのツールを使って算数を勉強してみましょう。
プログラミングで勉強ができるの? プログラミングはゲームを作ったり、ロボットを動かしたりするものじゃないの?
そんなことはないですよ。学校で習う算数や理科、音楽、図工。いろいろな教科を勉強するために、プログラミングを使うことができます。
そう聞くと、なんだか勉強が楽しくなりそうだね。やってみたい!
今回は「プログル」という新しいツールを使います。これまでに紹介した「スクラッチ」などでも勉強できますが、プログルは小学校の授業でプログラミングを学ぶために作られた専用のツールで、パソコン、タブレット、スマートフォンから無料で使えます。まずは下のように、アクセスしてみてください。
<プログルの使い方>
1)プログル(https://proguru.jp/)にアクセスし、「プログルを始める」→「多角形コース」か「公倍数コース」を選び、「プログルをはじめる」をクリックする。
2)「ヒント」を読み、ブロックの使い方、つなげ方を確認する。
3)画面上のブロックをつなげて、問題を解く。
4)画面の下にある「実行する」をクリックする。
最初は多角形コースに挑戦してみよう。多角形は、三角形や四角形のことだね。
その通り。ここでは、このツールに出てくるロボットのキャラクター「グラミン」が線を進みながら、多角形を描くプログラムを考えます。曲がる角度を何度にすればよいのか考えるのがポイントです。角度をまだ習っていない人は、家の人と一緒に挑戦してくださいね。
2本の線を進む道を考える課題をクリアしたら、1辺の長さが100の正方形を描く課題が出てきた! 正方形は、ひとつの角が90度よね。「100前に進む」と「90度右を向きます」を繰り返せばいいということね。
その通り。何回繰り返すといいか、どのブロックを使ったらいいか考えたら、下の答えを見て試してください。
では、正三角形を描くための角度はわかりますか?
正三角形の内側の角度は、60度だよね。でも、「60度右を向きます」としてもうまく描けないな。どうしてだろう。
では、下のように「120度右を向きます」と数字を変えてみてください。
今度はうまくできた!
グラミンが進む方向に対して何度曲がるのか考えると、うまくできた理由を理解できますよ。正六角形、正五角形にもチャレンジしてみてください。
「プログル」では、もうひとつ「公倍数」コースがあります。公倍数を学ぶ5年生以上が対象ですが、低学年の人も、家の人と一緒にブロックを順番に並べたり、条件に分けて考えたりして、組み立て方に慣れてみてください。
みんなのコード
監修:特定非営利活動法人みんなのコード
「すべての子どもがプログラミングを楽しむ国にする」とのミッションのもと、日本全国の小学校でのプログラミング教育の普及活動をしている非営利法人。http://code.or.jp