子どもたちが漫才でオススメの本を紹介する「書評漫才グランプリ」が11月23日、大阪市西区の市立中央図書館で開かれました。毎年秋に開かれるユニークなイベントで今年で6回目。小学生の部(4年生以上)には、12組が出場しました。
ルールは簡単。制限時間3分で、オススメの本を漫才仕立てで紹介します。「本を読みたくなるか」「漫才としての面白さ」「本への思いやオリジナリティー」などを基準に評価します。
優勝したのは、大阪市立南港桜小5年の福島健太郎さんと向井陽さんのコンビ「熱血クラブ」。昨年からコンビを組んで学校内で漫才を披露しているそうです。先生の勧めで出場し、初出場で初優勝を果たしました。
「誰にでも共感してもらえるのでは」と2人が選んだ本は「かあちゃん取扱説明書」(童心社)。「母ちゃんは家の中で一番いばってるし、適当」などの母ちゃんに関する「あるある」ネタを挙げ、「もうちょっと思い通りにいかへんもんかな」「母ちゃん取扱説明書があったらな」と本の紹介へ。最後に「この本を読めば、今までのお母さんについてのうっとうしい毎日から解放されます」「世界平和です」と結び、会場の笑いを誘いました。
福島さんは、「自分たちのお母さんの嫌なところをネタに反映させました。来年も出場して、連覇を狙いたい」。向井さんは「2か月間、練習しました。楽しみながら、優勝できたので、うれしかったです」と話しました。
準優勝は、「野村万斎の狂言(日本の伝統芸能はおもしろい3)」(岩崎書店)を紹介した同市立東井高野小6年の宮脇大翔さんと森下虎太郎さんのコンビ「山太郎」。「地震の大常識」(ポプラ社)を紹介した同市立都島小の山口翼さんと山崎翼さんのコンビ「つばさつばさ」が敢闘賞を受賞しました。【長尾真希子】