アメリカのトランプ大統領は11日、月に再び宇宙飛行士を送り、火星も人が探査するように指示する大統領令に署名しました。大統領は「今回は国旗を立て足跡を残すだけでなく、最終的には火星へ、いつの日かその先にも到達する基礎を築く」と述べました。
アメリカは1969年にアポロ計画で初めて月面着陸に成功し、12人の宇宙飛行士を送りましたが、72年を最後にとだえています。アメリカ航空宇宙局(NASA)は近年、月を回る新しい宇宙ステーションを建設し、そこから月や火星に飛行士を送る構想を打ち出しており、2020年代末には火星飛行に向けた準備を整える目標を立てています。日本政府もアメリカの月探査計画に参加する方針を決めていて、物を運ぶことや月面着陸の技術の面で協力することを目指しています。