JAC・空の上の航空教室

その4 夢のストレッチャー

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病院びょういんへ、自宅じたくへ 定期便ていきびんたまま移動いどう

 JACは、鹿児島空港かごしまくうこう奄美群島あまみぐんとうなどをプロペラでつないでいます。観光かんこう里帰さとがえりの人々ひとびとだけでなく、患者かんじゃせます。

 処置しょちいそ患者かんじゃ自衛隊じえいたいのヘリコプターやドクターヘリで搬送はんそうしますが、島外とうがいおおきな病院びょういんへひとまずうつひとや、退院たいいんしてしまにある自宅じたく療養りょうようするひとは、定期便ていきびん飛行機ひこうき利用りようします。なかには、からだへの負担ふたんらすため、たまま場合ばあいもあります。JACではねん数十件すうじっけんほどあるそうです。

 ただ、これまでは、座席ざせきもたれをたおして、簡単かんたんなストレッチャー(移動いどうできるベッド)をシートベルトで固定こていする方法ほうほうしかありませんでした。利用りようできる患者かんじゃかぎられていました。

 昨年春さくねんはるあたらしい飛行機ひこうきATRを導入どうにゅうしたことで、からだこす角度かくど調整ちょうせいできる本格的ほんかくてきなストレッチャーを使つかえるようになりました。カーテンもけられ、患者かんじゃのプライバシーにも配慮はいりょできます。

ボーディングスロープも新調しんちょう

 ATR就航しゅうこう同時どうじに、専用せんようのボーディングスロープもお目見めみえしました。乗客じょうきゃく飛行機ひこうきりするとき使つかうスロープです。あたらしいスロープのかたむきはゆるやかで、ストレッチャーのまま機内きない移動いどうできます。車椅子くるまいすつえ使つかひとちいさなどもをれた家族かぞくにとっても便利べんりになりました。

 ボーディングスロープの配備はいび運用うんよう担当たんとうするJAC空港部業務くうこうぶぎょうむグループの上田平うえたひらたもつさんは「しまからの移動手段いどうしゅだん飛行機ひこうきしかないという方々かたがたがどれほどおおく、しまらしに飛行機ひこうきがどれだけ重要じゅうようなのかはJACではたらはじめてからりました。安全あんぜんたのしく移動いどうしてもらえるよう、スタッフとしてささえていきたいです」とはなしています。


しま恩返おんがえししたい 医師いし平島ひらしまさん

 漫画まんがにも登場とうじょうする医師いし平島修ひらしまおさむさんは、鹿児島かごしま奄美大島あまみおおしま離島医療りとういりょうにない、わか医師いしそだてることにもちかられています。

 平島ひらしまさんは医師いしになって13年目ねんめです。最初さいしょしまにやってきたのは11年前ねんまえ奄美大島あまみおおしまみなみにある瀬戸内町せとうちちょう瀬戸内徳洲会病院せとうちとくしゅうかいびょういん研修けんしゅうけました。

 研修けんしゅうといっても、病院びょういん医師いし院長いんちょうのほかに、1年先輩ねんせんぱい医師いし平島ひらしまさんだけです。ちかくにはほか病院びょういんはありません。住民じゅうみん平島ひらしまさんら医師いし信頼しんらいしてやってきます。経験けいけんあさいからといって「られません」とはえません。不安ふあんかんじながらも患者かんじゃい、経験けいけんむことができました。平島ひらしまさんは「しまでお医者いしゃさんにしてもらった。しま恩返おんがえしをしたい」とおもうようになりました。研修けんしゅうえ、ほか病院びょういんはたらいたあとふたた奄美大島あまみおおしまはたらくことを希望きぼうしてしまもどりました。

 いまは、奄美大島あまみおおしま名瀬徳洲会病院なぜとくしゅうかいびょういんはたらき、しゅうに1かいとなり喜界島きかいじま病院びょういん患者かんじゃています。離島りとうはたら医師いしやしたいと、週末しゅうまつには全国各地ぜんこくかくち医学生いがくせい研修医けんしゅうい若手医師わかていしらの勉強会べんきょうかいあしはこびます。そこではなすのは「手当てあての医療いりょう大切たいせつさ」です。患者かんじゃかおることもなく、血液けつえきなどの検査結果けんさけっかとにらめっこをして診断しんだんする医師いしがいます。患者かんじゃれて大切たいせつさを平島ひらしまさんは「てることでこころあたたかくなる診察しんさつができると、しま患者かんじゃさんや家族かぞくからまなびました。しまから日本にっぽん医療いりょうえたい」とはなしています。

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