第64回青少年読書感想文全国コンクール

インタビュー 鈴木るりかさん 中学生作家

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 デビューさく「さよなら、田中たなかさん」が9まん5000だいヒットとなった中学生作家ちゅうがくせいさっか鈴木すずきるりかさん(14)。今年秋ことしあき連作短編集れんさくたんぺんしゅう刊行かんこうする予定よていです。読書どくしょたのしさや新作しんさくについてきました。【篠口純子しのぐちじゅんこ

きるヒントはほん

 --デビューしてからわりましたか。

 鈴木すずきさん 直後ちょくご取材しゅざい書店回しょてんまわりでまぐるしい日々ひびつづきましたが、いまきをもどしています。先生せんせい同級生どうきゅうせい先輩方せんぱいがたわらない態度たいどせっしてくれます。ほんむときは装丁そうてい文字もじおおきさ、あつさ、いつの発行はっこうかがになるようになりました。

 --いえとなり図書館としょかんがあって、ちいさいころからかよっていたそうですね。

 鈴木すずきさん 「き」「きらい」という意識いしきまえから生活せいかつなかほんがありました。ごはんべるのとおなじように、ほんむことがたりまえになっていました。ちいさいころは、めなくても絵本えほんながらストーリーをかんがえていました。

 --印象いんしょうのこっているほんは。

 鈴木すずきさん アリのおんな主人公しゅじんこうにした「ありこちゃんのおてつだい」という絵本えほんがあって、ユーモラスなきでした。図鑑ずかんきで、ザリガニやチョウの写真しゃしんて、物語ものがたりをつくっていました。すこおおきくなってからは世界名作全集せかいめいさくぜんしゅう。「あしながおじさん」や「赤毛あかげのアン」をみました。高学年こうがくねんになって、志賀直哉しがなおやなどをむようになりました。

 --どうやってほんえらびますか。

 鈴木すずきさん ジャンルはわず、最初さいしょ数行すうぎょうんでめることがおおいです。たとえば、太宰治だざいおさむの「」の「のうとおもっていた。ことしの正月しょうがつ、よそから着物きもの一反いったんもらった。(中略ちゅうりゃく)これはなつ着物きものであろう。なつまできていようとおもった」。なにがあったのか、さきみたくなりました。最近読さいきんよんでおもしろかったのは、夏目漱石なつめそうせきの「硝子ガラスうち」。漱石そうせき最後さいご随筆集ずいひつしゅうで、独特どくとくのユーモアがありながらせいをテーマにしています。一編一編いっぺんいっぺんみじかいけれどおもみのある作品さくひんです。文豪ぶんごうばれるようなひとでも日常にちじょうのささいなことでなやんでいることがかります。

 --読書どくしょたのしさとは。

 鈴木すずきさん 自分じぶんをここではない、どこかにれてってくれるところです。そして、どんなに科学かがくすすんでも人間にんげんこころわりません。1000年前ねんまえかれた古典こてんにも共感きょうかんできます。なやみがあったら、こたえのヒントは世界中せかいじゅうほんのどこかにかれているとおもいます。ほんんでおおくのことをり、自分じぶんきていくうえでちからになっていくとおもいます。

 --つぎ作品さくひんはどんな内容ないようですか。

 鈴木すずきさん 中学生ちゅうがくせい主人公しゅじんこうにした連作短編集れんさくたんぺんしゅうです。中学校ちゅうがっこう舞台ぶたいですが、小学生しょうがくせいでも大人おとなでもたのしくめるものを目指めざしていています。

 --どんなときにおはなしまれますか。

 鈴木すずきさん 生活せいかつなかはいったものやみみにしたものが、あるとき回路かいろみたいにあたまなかでつながってストーリーがまれます。これからもいろいろなことを体験たいけんして、作品さくひんにいかしていけるといいです。ひと希望きぼうあたえられる小説家しょうせつかになりたいです。


 まずしくても底抜そこぬけにあかるい母親ははおやと2ふたりらす小学しょうがく年生ねんせい田中花実たなかはなみ主人公しゅじんこうの「さよなら、田中たなかさん」。100字感想文じかんそうぶんこうキャンペーンを実施中じっしちゅう(https://www.shogakukan.co.jp/pr/sayonara/)


プロフィル

 2003ねん東京都生とうきょうとうまれ。小学しょうがくねんから3年連続ねんれんぞくで、「12さい文学賞ぶんがくしょう」(小学館主催しょうがくかんしゅさい大賞たいしょう受賞じゅしょう。17ねん10がつ連作短編集れんさくたんぺんしゅう「さよなら、田中たなかさん(小学館しょうがくかん)で作家さっかデビュー。現在げんざい東京都内とうきょうとない中学ちゅうがく年生ねんせい

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