ゆっくりお茶を

夏休みがやってきた 道徳、どうだった?

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
打ち上げ花火 拡大
打ち上げ花火

 夏休なつやすみ、ばんざーい! 毎小読者まいしょうどくしゃのほとんどのひと南半球みなみはんきゅうんでいる人以外ひといがい)の学校がっこうが、夏休なつやすみにはいったのではないでしょうか。わたし小学生しょうがくせいのころ、夏休なつやすみが大好だいすきでした。なぜって、ごろごろできるからです。ごろごろ、サイコー! 夏休なつやすみ、サイコー!

   ◇◆  ◆◇

 1学期がっきわり、先生せんせいに「夏休なつやすみのあいだもできるだけ規則正きそくただしい生活せいかつをしましょう」とわれると、「なんで?」とおもっていました。「いつもおな時間じかんきて、ちゃんと学校がっこうって、ちゃんと勉強べんきょうしているんだから、それをやすむための夏休なつやすみでしょ」と。

 だから夏休なつやすちゅうあさねぼうばかり。読者どくしゃのおかあさん、おとうさんは「そんなんじゃ大人おとなになったときこまるでしょう」と心配しんぱいされるかもしれません。でも、大丈夫だいじょうぶ編集長へんしゅうちょう大人おとなになってからは毎朝まいあさちゃんときて会社かいしゃかよっています。それも30年間ねんかんも。

 夏休なつやすまえにちょっとになるといえば、通知表つうちひょうです。今回こんかいから編集長へんしゅうちょうどものころにはなかったあたらしい項目こうもくくわわりました。そう、「道徳どうとく」の成績評価せいせきひょうかです。

 道徳どうとくとは……むずかしいですがあえてえば、ひとかた、でしょうか。「うそをつかない」「ひところさない」はもちろんですが、「ひとおもいやる」とか「自然しぜん大切たいせつに」とか幅広はばひろく、奥深おくふかいものです。

 道徳教育どうとくきょういく大切たいせつなものですが、「かた指導しどう」でもあるため、くに間違まちがった方向ほうこうすすんでいるときには、国民こくみん利用りようするためにも使つかわれてしまいます。そのため戦後せんごは、道徳どうとく授業じゅぎょうはあっても、国語こくご算数さんすうなどとはちがい、成績せいせき評価ひょうかはしませんでした。

 11年前ねんまえ、「道徳どうとく教科きょうかにして成績せいせきをつけよう」と検討けんとうはじまったとき仏教ぶっきょう一派いっぱ臨済宗りんざいしゅうのおぼうさんで、作家さっか玄侑宗久げんゆうそうきゅうさんに取材しゅざいしました。

 玄侑げんゆうさんは、「道徳どうとく」を重視じゅうしするのはいいことだとしながら「評価ひょうかするのは論外ろんがい」とりました。

 道徳どうとく中国ちゅうごく思想家しそうか老子ろうしの「道徳経どうとくきょう」にもとづく言葉ことばだそうです。そこに「上徳じょうとくとくとせず、ここをもってとくあり。下徳げとくとくうしなわざらんとす、ここをもって徳無とくなし」とあります。「しんとくのあるひとは、とくようと意識いしきすることがないところにとくがある。とくようとか、うしなうまいとするとくはじめからとくで、本当ほんとうとくではない」という意味いみだとおしえてくれました。そして「大体だいたい人間にんげん道徳どうとく評価ひょうかできる人間にんげんがいるんでしょうか」とくびをかしげました。

 さて、みなさんの通知表つうちひょう道徳どうとく評価ひょうかはどんなふうにかれていましたか。それについてどうおもいましたか。授業じゅぎょうはおもしろかったですか。よければおしえてください。【編集長へんしゅうちょう太田阿利佐おおたありさ

あわせて読みたい