姉妹都市解消について語る大阪市の吉村洋文市長=大阪市北区の大阪市役所で2017年11月、加古信志撮影
大阪市の吉村洋文市長は2日、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、成績の目標達成に応じて先生の給与を増やしたり減らしたりする人事評価の導入を検討する考えを明らかにしました。全国学力テストの結果を先生の評価につなげた前例はなく、先生たちから心配する声が上がっています。
今年度の全国学力テストで、大阪市の平均正答率はほとんどの科目で2年続けて政令指定都市の20市の中で最下位だったため、吉村さんは「結果に対して責任を負う制度への転換が必要だ」と述べました。市教育委員会との会議で話し合い、詳しい仕組みを決めます。
これに対し、ある大阪市立中学校の校長は「数字ばかり追いかけると、学力の低い子らを排除するという誤った方向に進みかねない」と危ぶんでいます。