第100回全国高校野球選手権記念大会は21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、大阪桐蔭(北大阪)が13-2で金足農(秋田)に大勝し、4年ぶり5回目の優勝を飾りました。大阪桐蔭は春のセンバツも優勝していて、2012年以来となる史上初の2度目の春夏連覇を達成しました。
大阪桐蔭の強力打線は、金足農が勝ち進む原動力になってきたエースの吉田輝星投手を打ち崩しました。大阪桐蔭は一回に3点を先制すると、四回に3点本塁打、五回にも2点本塁打が飛び出すなど、大量リードを奪いました。吉田投手は準決勝まで5試合を投げ抜いてきた疲れもあり、5回を投げて12点を失ってマウンドを譲りました。
金足農 初の「白河越え」ならず
金足農の決勝進出は、秋田勢として第1回大会(1915年)以来103年ぶりでした。東北勢は春夏を通じて優勝したことがなく、福島県にあった関所「白河の関」になぞらえ、初めての「白河越え」に期待がかかりましたが、お預けになりました。
今大会の総入場者数は、史上最多の101万5000人でした。盛り上がった第100回の記念大会を象徴するかのように、試合終了後に甲子園の空に虹がかかりました。金足農ナインたちが閉会式で涙を流していたころ、地元・秋田市の空にも同じように虹が現れました。